カルティエ(CARTIER)
カルティエ(CARTIER)について
カルティエ(Cartier)は、1847年にフランスで創業した高級宝飾ブランドです。
パリの小さな工房からスタートしたカルティエですが、創業からわずか12年でフランス皇帝ナポレオン3世の皇后ウジェニーを顧客としました。
カルティエはのちに世界16か国の王室の御用達となり、現在でもカルティエの本店には9つの王室紋章が飾られています。
世界中の王族や貴族から高い信頼を寄せられていたカルティエですが、そこには美しい宝飾品を仕立てることへの飽くなき情熱がありました。
1903年には、プラチナとダイヤモンドを組み合わせた世界初のジュエリーを製作。
プラチナは当時主流だったシルバーと比べて融点が高く、加工が難しい素材だったため、小さなジュエリーに仕立てるのは至難の業でした。
カルティエは優れた加工技術でプラチナを糸のように薄く延ばしてダイヤモンドと組み合わせた、花綱模様(ガーランドスタイル)のジュエリーを発表します。
新しい技術はすぐに模倣されてしまうものですが、他のブランドがプラチナをジュエリーとして加工できるようになるまでに、30年もの月日がかかりました。
さらに1904年には、世界で初めての男性用腕時計「サントス」を発表します。
当時、腕時計は女性のための宝飾品で、男性は懐中時計を使用するのが一般的でした。
そんな中、飛行家のアルベルト・サントス=デュモンが、友人であったルイ・カルティエに、飛行機の操縦桿を握ったまま時間を確認できる時計が欲しいと相談します。
当時カルティエの経営を担っていた、ルイ・カルティエは友人のため、ケースとベルトが一体化した画期的な男性用腕時計を開発。
サントスは1911年に一般発売されると、ヨーロッパ中の男性たちから注目を集めました。
そして1912年には、ダイヤモンドを長方形にカットする「バゲットカット」を用いたリングを発表。
バゲットカットは、一つひとつの面を大きくカットするため光をしっかりと反射し、ダイヤモンドの透明感を際立たせることができます。
また、小さなダイヤモンドでも十分な輝きを放つため、実際よりもダイヤを大きく見せられるのも特徴です。
カルティエの長い歴史の裏には、他のブランドの追随を許さない優れた技術と、新しいものを生み出す発想力がありました。
100年以上の長きに渡り愛され続けたコレクションも多いため、流行り廃りを気にせず長く使えるのも魅力。
一生モノとして使えるジュエリーをお探しの方は、カルティエのコレクションから選んでみてはいかがでしょうか。