エルメスのバーキンとオータクロアの違いとは？素材を徹底比較

誰もが一度は憧れるブランドのエルメスには、様々なシリーズのバッグがあります。

エルメスの中でも特に高い人気を誇る「バーキン」と、よく似たデザインの「オータクロア」は、どんな違いがあるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エルメスのバーキンとオータクロアの違いを隅々まで詳細に解説していきます。

使用される素材についても徹底比較していくため、自分に合ったぴったりなバッグを見つけるための参考にしてみてください。

バーキンとオータクロアはどっちがおすすめ？

一見似たようなデザインのバーキンとオータクロアですが、それぞれに異なる特徴と良さがあります。サイズ展開も豊富なため、用途によって使い分けることができます。

バーキンがおすすめな人

バーキンは、日常使いにぴったりなバッグでステータスシンボルになるものを探している人におすすめのバッグです。

エルメスを象徴する人気のバッグであるバーキンは、持っているだけで日常に彩りを与えてくれます。

デザイン性だけでなく機能性も兼ね備えており、生活必需品をしっかりと持ち運べる収納力を持ち合わせているため、日常の様々なシーンで活躍してくれるバッグです。

オータクロアがおすすめな人

オータクロアは、旅行用バッグを探している人におすすめのバッグです。

抜群の収納力を備えるオータクロアは、旅行用バッグとして長年愛され続けています。

誕生から100年以上の長い歴史を持つバッグでもあり、アンティーク感を求める人にもぴったりです。

バーキンの特徴とは？

エルメスを代表する、人気の高いバーキンの特徴をご紹介します。

長年愛され続けているエルメスの代表的なバッグ

1984年に誕生したバーキンは、エルメスのバッグの中でも特に高い人気を誇ります。

当時のエルメスの社長が、女優のジェーン・バーキンと飛行機で居合わせた際、荷物の多い彼女へ収納力に優れたバッグをプレゼントしたい、と考えたことが誕生のきっかけです。

大容量かつ丈夫で機能的なものが欲しい、というジェーン・バーキンの要望に応えて作られたバッグは、彼女の名前から「バーキン」と名付けられ、瞬く間に世界中に広まりました。

トレンドに左右されないデザインと、長年使い続けられる品質の高さを兼ね備えたバーキンは、誕生から約40年経った今でも、多くの人に愛され続けるエルメスの代表的なバッグです。

入手困難で希少性が高い

バーキンはエルメスを代表する人気のバッグでありながら、入手困難で希少性が高いのも特徴です。その理由として、主に上記3点が挙げられます。

バーキンは、品質維持のために限られた熟練の職人しか作ることができません。最初から最後まで1つのバッグを1人の職人で仕上げるため、大量生産ができず、製造に多くの時間がかかります。

また、エルメスの正規店舗でも、バーキンが店頭に並ぶことはほぼありません。在庫状況は販売員に声をかけなければ分からず、在庫があったとしても商品を紹介してもらえるような顧客にならないと購入できません。

更に入荷のタイミングもバラバラで、半年に1回しか入荷されないとも言われています。予約はできず、限られた顧客のみに入荷の案内がされます。

このように、バーキンは生産数が少ない上に限られた顧客しか購入することができず、需要に反して希少性が非常に高いバッグです。

機能性が高い

バーキンは、上記のような機能性の高さも人気の理由の1つです。

抜群の収納力や、荷物を多く入れても型崩れしにくい耐久性、その他バッグに求める機能性を多く満たしていることが、長年愛され続けている秘訣です。

普段使いはもちろんのこと、ビジネスや旅行などの様々な場面で活躍できます。

オータクロアの特徴とは？

エルメスのバッグの中でも、断トツの歴史を誇るオータクロアの特徴をご紹介します。

誕生から100年以上の長い歴史がある

1892年に誕生したオータクロアは、100年以上の長く深い歴史を持つバッグです。

オータクロアは、馬車が移動手段の主流だった時代に、乗馬に使用する鞍の収納ケースとして作られました。その後、時代の移り代わりと共に、旅行用のバッグとして使われるようになりました。

エルメスの代表バッグであるバーキンは、オータクロアを基にさらに使いやすく改良したものです。オータクロアが誕生しなければ、今のエルメスの人気は存在しなかったと言っても過言ではありません。

時代を超えてもなお色褪せない魅力で、多くの人に愛され続けるバッグです。

エルメスの中でもサイズが大きめのサイズ

種類	サイズ
オータクロア28	W28×H25×D14 cm
オータクロア32	W32×H27×D16 cm
オータクロア40	W40×H40×D23 cm
オータクロア45	W45×H28×D24 cm
オータクロア50	W50×H41×D26 cm
オータクロア55	W55×H45×D28 cm
オータクロア60	W60×H48×D30 cm

オータクロアには、エルメスの中でも特にサイズの大きいバッグが揃っています。

例えば、A4サイズが収納可能なオータクロア45はビジネスバッグとして、より大きいサイズのオータクロア50はメンズバッグとして人気で、サイズの大きさを存分に活かした使い方がされています。

最近では普段使いに適したオータクロア28もラインナップされるようになり、豊富なサイズ展開から、用途に合わせた選び方が可能です。

縦方向に長さを持つデザイン

オータクロア４０	バーキン４０
W40×H40×D23 cm	W40×H30×D21 cm

オータクロアは、縦方向に長さを持つデザインが特徴のバッグです。

同じ幅のオータクロア40とバーキン40と比べてみると、オータクロアの方が10cmも縦に高いことがわかります。

より収納力に優れた縦長のデザインで、旅行用のバッグとして特に活躍しています。

バーキンとオータクロアの価格帯はどれくらい？

エルメスのバッグはサイズによって定価が異なるほか、使用される素材によっても価格が変動していきます。

ここではバーキンとオータクロアそれぞれの、目安となる価格帯をご紹介します。

バーキンの価格帯はどれくらい？

種類	定価
バーキン25	1,738,000円
バーキン30	1,903,000円
バーキン35	1,804,000円
バーキン40	1,947,000円

バーキンの価格帯は、170万～190万前後です。

エルメスのバッグは定期的な価格改定がされており、直近で2024年2月に値上げがされています。

オータクロアの価格帯はどれくらい？

種類	参考価格
オータクロア28	1,869,450円
オータクロア32	1,647,800円
オータクロア40	1,980,000円
オータクロア45	1,500,000円
オータクロア50	1,650,000円
オータクロア55	1,155,660円
オータクロア60	1,408,000円

オータクロアは、公式の定価が公表されていません。人気のある定番サイズは、160万～200万前後の市場価格で流通しています。

バーキンとオータクロアの素材の違いは？

エルメスのバッグは、素材の種類が豊富な点も魅力の1つです。同じ形のバッグでも、使用される素材によって全く異なる表情を見せてくれます。

素材選びにもこだわることで、より自分にぴったりの特別なバッグを見つけることができます。

バーキンの素材は何が使われている？

素材	特徴
トゴ	定番素材の雄子牛の革
トリヨンクレマンス	柔らかい質感の雄成牛の革
スイフト	発色が良い雄子牛の革
アリゲーター	高価で希少なワニの革

バーキンに使われる素材は、バリエーションの豊かさが特徴です。

一番人気の「トゴ」は傷や擦れなどへの耐性が高く、バーキン以外のバッグや小物にも多く使用される、エルメスで定番の素材です。

「トリヨンクレマンス」はトゴに並ぶ人気の高さで、どちらもカジュアルなファッションにぴったり合います。

スムースレザーの「スイフト」は、鮮やかな色のバーキンで使用されることが多いです。高級感がある一方、傷が目立ちやすい素材のため、特別な日の綺麗目でフォーマルなファッションにおすすめです。

「アリゲーター」は、エルメスでも最上級のワニ革を使用しています。希少価値が高く、バーキンの中でも特に入手困難な素材のため、多くのユーザーから憧れられています。

オータクロアの素材は何が使われている？

素材	特徴
ボックスカーフ	光沢感のある高級中革
アルデンヌ	耐久性に優れた雌子牛の革
ブッフルスキッパー	耐水性に優れた水牛の革
ヴァッシュ	表面加工をしていない雌子牛の革

オータクロアには、その歴史の深さを表現する上品な素材がよく用いられます。

「ボックスカーフ」は、歴史の長いオータクロアの高級感を演出するのにぴったりの素材です。使用を重ねるにつれ光沢感を増していき、長年にわたり雰囲気の変化を楽しむこともできます。

「アルデンヌ」は、ベルギー南部のアルデンヌ地方に生息する雌子牛の革を使用しています。耐久性に優れた硬めの素材で、型崩れを防ぎます。現在は廃盤ですが、中古品として広範囲に流通しており、手に入る機会も多いです。

水牛の革を使用した「ブッフルスキッパー」は、抜群の耐水性で普段使いにも適しています。艶と柔らかさが特徴の素材です。

「ヴァッシュ」は経年劣化を楽しめる素材です。傷や雨などの後が残りやすく、上級者向けではありますが、自分だけのオータクロアを持ちたい人にはぴったりです。

バーキンのおすすめ人気モデルTOP3

バーキンには、日常使いにぴったりなものから、ビジネスバックとしても活躍できるものまで、様々なシーンに合わせた選び方ができるサイズが揃っています。

１．バーキン30

参考定価：1,903,000円

使い勝手がよく、日常生活で使いやすいサイズの「バーキン30」。ファーストバーキンを探している方に特におすすめで、サイズ選びに迷ったら、まずはバーキン30を買えば間違いありません。

スマートフォンや長財布、手帳にタブレットなど、生活必需品は全てこのバッグに収められるサイズ感です。500mlのペットボトルも収納できるため、お出かけのお供にもぴったりです。

２．バーキン35

参考定価：1,804,000円

A4サイズもしっかりと収納可能な「バーキン35」は、ビジネスバックとしても活躍できるサイズです。バーキン30よりも一回り大きく、仕事に必要な書類やパソコンなども全て収めることができます。

マチもしっかりあるため、かさばる荷物もストレスなく持ち運ぶことができます。日常的に多くの荷物を持ち歩く方にもぴったりで、芸能人にも愛用者が多いサイズです。

３．バーキン25

参考定価：1,738,000円

「バーキン25」は、他のサイズと比べると小さいサイズのバッグです。スマホやポーチなど最低限の必需品を持ち運べる容量ですが、横幅やマチはしっかりとあるので長財布でも収納可能です。

コンパクトで上品なサイズ感のため、コーディネートのアクセントとしても活用できます。差し色の役割として、鮮やかで明るい色のバーキンを選べば、よりおしゃれなスタイリングが叶います。

オータクロアのおすすめ人気モデルTOP3

オータクロアは、旅行用バッグとしてはもちろん、日常生活にも取り入れられるサイズ感のバッグまで、幅広いサイズ展開があります。

１．オータクロア40

参考定価：1,980,000円

これぞオータクロアという魅力がたっぷりと詰まった「オータクロア40」は、シリーズの中でも定番のサイズです。

収納力に優れ、オータクロアの醍醐味である旅行用バッグとしての使い方のほか、日常使いもしやすいため幅広く活躍します。

２．オータクロア32

参考定価：1,647,800円

収納力の高さはそのままに、より日常使いしやすいサイズ感なのが「オータクロア32」です。

オータクロアの特徴であるアンティーク感を残しながらも、重厚感を和らげたデザインで、日常生活に気軽に取り入れることができます。特に女性に人気のあるサイズです。

３．オータクロア50

参考定価：1,650,000円

存在感がたっぷりの「オータクロア50」は、エルメスのバッグの中でも特に大きなサイズ感です。このサイズになると重みもより増すため、特にメンズバッグとして人気を博しています。

抜群の収納力を誇り、1～2泊の旅行や出張などでもストレスなく荷物を持ち運ぶことができます。

バーキンとオータクロアの違いについてまとめ

今回は、エルメスのバーキンとオータクロアの違いを徹底解説しました。

それぞれに異なる良さをもつバーキンとオータクロアは、サイズ展開が幅広く、用途に合わせて使い分けることができます。

更に豊富な種類の素材選びにもこだわることで、自分にぴったりの1品がきっと見つかるはずです。
■関連商品はこちら
エルメス(HERMES) バーキン一覧