ハイブランドの中でも高級バッグとして名高いエルメスの「バーキン」は、世代を超えて世界中の女性の憧れとなっています。
バーキン最大の魅力は素材の豊富さとカラーバリエーションの多さです。同じ種類でも素材が違うだけで、全く違う雰囲気や色味になります。
今回は、そんなバーキンで使われている全ての素材をピックアップしてみました。
素材によって異なった特徴や魅力があるので、自分の好みや使うシーンに合わせて選んでみましょう。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
目次
バーキンに使われている革の特徴とは?
エルメスは1837年創業のブランドで、素材の質の高さやデザイン性からハイブランドの中でもトップに君臨しています。
長い歴史の中で生まれたアイテムは数え切れない程ですが、最も有名と言っても過言ではないのが「バーキン」です。
あまりハイブランドの詳しくない方でも、バーキンがエルメスを代表する高級バッグであることは知っているでしょう。
そんなバーキンは使われている素材の種類が豊富で、それぞれ異なった特徴や質感を持っています。
カバンの素材として馴染み深い牛革だけでもいくつかの素材があり、他にもダチョウやワニといった珍しい素材も使われているのがポイントです。
素材によって値段や格も変動するので、予算やニーズに合わせた素材選びがポイントになってきます。
バーキンの購入を考えているのであれば、まずはどんな素材が自分に合っているのかを知ることから始めてみましょう。
以下にバーキンで使われている全ての素材をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
一番ポピュラーな牛革のバーキン
バーキンに使われている革の中で最も一般的なのが、牛革です。
エルメスでは豊富な種類の牛革を取り扱っていますが、バーキンで使われているのは以下の5つです。
それぞれの特徴や魅力を、見ていきましょう。
牛革素材:トゴ
バーキンの中でも比較的ポピュラーな素材が、牛革のトゴです。
雄仔牛の革のことで、バーキンだけでなくケリーといったカバン類や小物類など幅広く使用されています。
そのため初めてエルメスの製品を持つ人から人気が高く、バーキンでも定番化している素材です。
特徴はハリ感のある素材と、表面の細やかなシワにあります。
表面は型押しされており1つ1つの模様がハッキリしていますが、細かいので遠目から見ると自然です。
派手すぎるカバンは避けたい方や、シーンを選ばない素材をお探しの方に向いています。
また、どんな色味にも馴染みやすく、バーキンといったらトゴを思い浮かべる方も多いでしょう。
エルメスで使用されている牛革素材の中では硬すぎず柔らかすぎず、カジュアルにもフォーマルにも使いやすいでしょう。
トゴは他の素材と比較しても年式で質感が異なるため、さまざまな種類を比較してお気に入りを見つけてみてください。
牛革素材:ヴォーエプソン
ヴォーエプソンもエルメスのバーキンで採用されている牛革の1つです。
2003年に登場した比較的新しい素材で、クシュベルという素材の後継的存在としてリリースされました。
使われているのは雄の仔牛で、繊細で細かい型押しを施しているのが特徴です。
トゴと似ていますが、トゴよりも型押しが細かく光沢感があります。
そのため高級感をアピールしやすく、フォーマルやきれいめファッションの女性におすすめです。
ヴォーエプソンはハリ感がありしっかりとしているため、経年劣化による型崩れを抑えられます。
また、他の素材よりも雨や水に強く、軽いのでデイリー使いにも向いているのが魅力です。
日々のお手入れをしていれば、長く美しい状態をキープできるので、購入した際は試してみてください。
牛革素材:スイフト
スイフトは正式名称をヴォー・スイフトとしており、2006年に登場しました。
実はヴォー・ガリヴァーという素材が廃盤になってしまい、その後継者として誕生したという背景があります。
イギリスのガリヴァー旅行記の作者がスウィフトであることに由来しており、廃盤となってしまった素材を引き継ぐという意味が込められたネーミングです。
使われているのは他の牛革同様、雄の仔牛ですが質感はマット。
触るとフィット感があり、使い続けていくことでだんだんと手に馴染んでくれます。
また、使い込むと色味や風合いに味が出てくるので、カバンを育てていきたい方におすすめです。
牛革:トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは1992年に登場したバーキンの素材で、昔はムーと呼ばれていました。
バーキンでは見かける機会がさほど多くありませんが、>エルメスの製品の中では比較的ポピュラーです。
最大の特徴は柔らかな素材にあり、他の牛革素材よりもくたっとした質感を楽しめます。
柔らかいですが傷や摩擦に強い素材なので愛用しやすく、1度購入すれば長く使い続けられるのがポイントです。
経年劣化も楽しめるので、使っている年数によってさまざまな顔を見せてくれることでしょう。
また、トリヨンクレマンスは発色に優れています。
素材自体に光沢感があるため、どんな色でも高級感を出しやすいです。
そのためビビッドな色味や明るい色など、高級感を出しにくいカラーでもラグジュアリーに見せられますよ。
牛革:エバーカーフ
エルメスのバーキンに使われている素材の中には、エバーカーフというものもあります。
これも雄の仔牛の革で、他の素材よりも柔らかくくたっとしているのが特徴です。
トリヨンクレマンスも柔らかい素材でしたが、エバーカーフのほうが光沢感が少ないのでマットな質感を好む方に向いています。
革の質感が目立ちにくいので、ビジネスシーンでも気軽に使えて大人っぽい雰囲気を出せますよ。
エバーカーフは現行でも製造されていますが、流通している数は少ないです。
そのため希少価値の高いバーキンが欲しい方や、他の人と被りたくない方に向いています。
マットな質感なのでブラック系やブラウン系の落ち着いた色味と合いやすく、素材の良さを活かせるでしょう。
ヤギ革のバーキン
シェブルミゾルは、バーキンに使用されている山羊革のことです。
原産であるインド南部にある街の名前が由来となりました。
エルメスでは1990年に登場した素材ですが、日本で多く見られるようになったのは2002年頃から。
ナチュラルな光沢感が幅広い年代で使えるとのことで、ブレイクしました。
使い続けることで艶感がアップしていき、素材も段々と滑らかになっていきます。
型押し素材ですが細かく、特に濃い色は遠目からだと型がわからないほどです。
自然な光沢感が高級感を増すため、パステル系の色味でも大人っぽく使えますよ。
使用されている山羊は体が小さいため、バーキンでは小さな25サイズで使われることが多いです。
牛革よりもフェミニンな素材を求めるのであれば、ぜひチェックしてみてください。
ワニ革(アリゲーター)のバーキン
バーキンの中でも、最高位に高級と言われているのがワニ革です。
その独特な模様と質感は、国境や時代を問わず世界中で愛されています。
アリゲーターは、バーキンに使用されているワニ皮素材のことです。
エルメスではアメリカ・ミシシッピ川流域を原産としており、非常に希少な素材として知られています。
ワニ皮の中では唯一点々模様がなく、模様が大きめなのが特徴です。
エルメスではリセ仕上げという加工をしてから流通しており、磨き上げることで高級感のある質感に仕上がります。
印象的な素材なので黒のようにシンプルな色でも個性を出しやすく、コーデのアクセントになるはずです。
また、紫や緑など、普段カバンではあまり見ない色が似合うのもアリゲーターの魅力。
そのためバーキンを既に持っている方から人気で、希少価値の高さからより高級なアイテムを求める人にも好まれています。
トカゲ(リザード)の革のバーキン
ワニ革と並んで高級とされているのが、トガゲ革のバーキンです。
独特な模様なのでカラーリングされたモデルよりも、質感そのままを活かしたモデルが支持されています。
トカゲ:リザード
リザードはトカゲの革のことで、エルメスでは東南アジアを原産としています。
ワニ皮同様希少価値が高く、バーキンの中では高級な素材として有名です。
ワニ皮が不規則な模様だったのに対して。リザートは規則的に並んだ模様が特徴的。
革の模様が美しく、なおかつツヤっとした質感がより高級感をアップさせています。
高級素材なので流通している数も少なく、見かける機会も少ないでしょう。
カラーリングしてあるものよりも、素材そのものの色味を楽しむのがおすすめですよ。
トカゲ:リザードナチュラ
リザードナチュラとは、リザードの中で限られたレア度の高い素材のことです。
ナチュラというネーミングからも分かるように、素材には全く手が加えられていません。
トカゲの革の質感を活かしているのでより希少価値が高く、お見かけするのも難しい程です。
1つ1つの模様が異なり、全く同じものはこの世に存在しません。
そのため世界で1つだけのカバンを探している方から支持されています。
ダチョウ革のバーキン
オーストリッチとは、ダチョウの革のことを指します。
原産はオーストラリアや南アメリカで、水玉模様のようなマークが全体に散らばっているのがポイント。
規則的な円形のマークなので人工的な素材に思えますが、これはダチョウの毛穴でクイルマークと呼ばれています。
毛に包まれたダチョウの毛穴を活かした素材で、個性を出しやすいです。
そのため他の人と被りたくない方や、堅くなりすぎないバーキンをお探しの方にぴったり。
頑丈なのに他の素材よりも軽く、発色にも優れています。
そのため黒や白といったシンプルな色もステキですが、水色や黄色など明るい色で選ぶのも個性が活かせますよ。
バーキンに使われている革の種類についてまとめ
まとめ
- バーキンはさまざまな素材の種類がある
- 光沢感のあるものやマットなものまでさまざま
- 素材によって希少価値や価格が変動
トップブランドエルメスを代表するバーキンを、一度は持ってみたいとお考えの方も多いのではないでしょうか?
女性の憧れの存でもあるバーキン最大の魅力は、その革の種類にありました。世界中の女性が一度は憧れるであろうバーキンには、さまざまな種類の革が使われています。
カバンの素材としてポピュラーな牛革だけでも種類があり、それぞれ質感が異なるので自分に合ったものを見つけてみましょう。
牛だけでなくトカゲやワニなど、希少価値の高い素材を使ったバーキンもあります。
もちろんお値段は高くなりますが、一生使い続けられる品質の高さなので、持っていて損はないはずです。
ぜひ自分のスタイルやファッションに合った素材のバーキンをゲットして、ワンランク上の女性を目指してみてください。
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