シャネルのキャビアスキンは、その高級感と耐久性から多くの女性に支持されています。見た目の魅力だけでなく、長持ちする素材として日常使いのバッグや財布にも最適です。
しかし、キャビアスキンについて「キズが付きやすくない?」「寿命はどのくらい?」といった疑問をもつ方も少なくないでしょう。
この記事では、シャネルのキャビアスキンが劣化するのかどうか、その耐久性や使用環境による劣化について詳しく解説します。また、キャビアスキンの美しさを保つコツや修理の仕方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
目次
そもそもシャネルのキャビアスキンはどんな素材?特徴は?
シャネルのキャビアスキンはブランドの代表的な素材の一つであり、バッグや財布、カードケースなど多くの製品に使用されています。その人気の理由はさまざまな特徴にあります。
まず、キャビアスキンはカーフスキン(牛革)を元にしており、特殊な型押し加工により、キャビアの卵のような粒状の質感を醸し出しています。この独特な手触りと光沢感はキャビアスキンの大きな魅力です。
また、非常に硬く、丈夫な素材であるため、キズがつきにくい特性をもっています。実際に触れてみるとその重厚感が感じられるでしょう。
シャネルのキャビアスキンは特にブラックカラーが人気です。鮮やかなカラーバリエーションも豊富であり、選ぶ楽しさがあるのも特徴です。さらに、近年では「ソフトキャビアスキン」といった新しい素材も登場しています。こちらは柔らかくフェミニンな印象をもつ素材であり、より多くのスタイルに合わせやすい点が魅力です。
以上のようにキャビアスキンは耐久性と美しさを兼ね備えた素材です。シャネルを代表する素材の一つとして多くのファンに支持されています。
シャネルのキャビアスキンは劣化するの?寿命はどれくらい?
シャネルのキャビアスキンは耐久性の高い素材として知られています。そのため、一般的には劣化しにくく、長持ちすることが期待されます。
1年間使ったキャビアスキンの財布は外観にほとんど劣化が見られず、擦れや色剥げもないとされています。目に見えない細かなすり傷はあるかもしれませんが、型押しの特性により目立たず、ふっくらとしたツヤ感は変わりません。
耐久性の秘密はキャビアスキンが牛革であることにあります。ラムスキン(子羊革)に比べてキャビアスキンは傷がつきにくく、日常使いにも最適です。使用頻度や手入れの仕方によって劣化のスピードは変わりますが、適切に手入れをおこなっていれば5年以上美しい状態を保つことが可能です。
頻繁に使用しても劣化が目立たないため、多くの人がキャビアスキンを選ぶ理由の一つです。キャビアスキンは経年変化を楽しめる丈夫な素材として、長い時間にわたり愛用できるアイテムとなるでしょう。
シャネルのキャビアスキンが劣化する5つの原因
キャビアスキンが劣化する主な原因としては、紫外線や摩擦、乾燥、経年劣化、そして不適切な保管方法が挙げられます。これらの要因は、革の見た目や強度に影響を与えるため、適切なケアと保管が必要です。
以下に、シャネルのキャビアスキンが劣化する原因について詳しく解説します。
1.紫外線などによる色あせ
キャビアスキンは、その美しい色合いが魅力の一つですが、長時間の直射日光にさらされると色あせが生じる場合があります。なかでもブラックやビビットなカラーのバッグは紫外線の影響を受けやすく、色あせが目立つため注意が必要です。
色あせは見た目の美しさだけでなく、商品の価値にも影響を与えることがあります。そのため、キャビアスキンのアイテムを保管する際は、直射日光を避けた場所を選ぶことが重要です。
2.摩擦や傷がつく
日常の使用において、キャビアスキンは摩擦や硬い物との接触により傷がつきやすくなります。特に爪や金具、他の物との接触は見えないところで小さな傷を生じさせるかもしれません。
傷は見た目の美しさを損なうだけでなく、革の耐久性にも影響を及ぼします。傷がついた部分から水分が入る場合があり、長期的には劣化を引き起こす原因となるかもしれません。そのため、バッグを持ち歩く際には周囲の状況に注意を払い、なるべく硬い物との接触を避けることが大切です。
3.クセがついたとき
キャビアスキンのバッグは丈夫な作りですが、一度クセがついてしまうと元の形に戻すのが難しくなります。特に、長期間偏った形で保管した場合は注意が必要です。そのまま形状が変わり、クセがついてしまう可能性があります。
このようなクセは見た目だけでなく使い勝手にも影響を与えてしまうでしょう。対策としては、バッグを保管する際に詰め物をして型崩れを防止することが効果的です。
4.経年劣化により薄くなる
キャビアスキンの特長であるふっくらとしたキルティングは、経年使用や頻繁な取り扱いによって徐々に失われることがあります。使用頻度が高く、重い物を入れる場合は素材に負担がかかり、質感の劣化につながるかもしれません。
劣化によって革の厚みが減少すると見た目が変わるだけでなく、バッグの強度にも影響を与える場合があります。適切な手入れをおこなうことで経年変化を緩やかにすることは可能ですが、やはり使用方法や保管環境によってその程度は異なります。
5.乾燥によりひび割れ
キャビアスキンは、乾燥した環境にさらされると革がひび割れやすくなります。特に冬季は空気が乾燥しやすく、これが革の柔軟性を奪う大きな要因となります。ひび割れが生じた場合、見た目だけでなく、革自体の強度も低下してしまうため、早期の対策が必要です。
ひび割れのリスクを低減させるためには、定期的に革用の栄養クリームを塗り込んでお手入れをおこなうようにしましょう。適切なケアを施すことで、キャビアスキンの美しさと耐久性を保ち、長く愛用することが可能です。
シャネルのキャビアスキンの劣化を防いで長持ちさせるコツはある?
シャネルのキャビアスキンは耐久性に優れた高品質な素材ですが、日常的な使用と定期的なメンテナンスがアイテムの美しさを長持ちさせるために不可欠です。ここで紹介するコツを取り入れて、キャビアスキンの劣化を防ぎましょう。
水や温度に気を付ける
キャビアスキンは質感が硬く、丈夫な素材ですが、やはり取り扱いに注意が必要です。特に雨の日はキャビアスキンが直接水に触れないように配慮しましょう。もしもバッグや財布などが濡れた場合はすぐに、柔らかい布で拭き取り、自然乾燥させます。
また、湿度の高い環境ではカビが発生しやすいため、保管する場合はバッグの中に新聞紙等や乾燥剤をいれたり、保管場所に防湿剤を置いたりすることもおすすめです。
このほかに、革専用のスプレーを使ってキャビアスキン表面の汚れやカビを取り除くことが、劣化防止に役立つといわれます。しかし、特に高級革製品の場合はシミになる可能性がゼロではありません。スプレーを使用する前に目立たない箇所で試したり、シャネル正規店のスタッフにお手入れ方法を確認したりすることが推奨されます。
直射日光を避けて保管する
長時間の直射日光は、キャビアスキンの色あせや劣化を引き起こします。バッグを使い終わった後は、必ず風通しの良い日陰やクローゼットで保管するように心がけましょう。保管前に革用の栄養クリームを塗り込むことで、革のしなやかさと耐久性を保てます。
また、外側の汚れを防ぐためにバッグ全体をポリッシングクロスで拭き取り、ホコリや汚れを取り除いておくことも劣化予防に効果的です。保管場所としては、直射日光が当たらない場所を選び、できればバッグを保護するためのダストバッグやボックスに入れておくと良いでしょう。
型が崩れないよう詰め物をする
キャビアスキンのバッグを保管する場合は型崩れを防ぐために、中に詰め物をするのが効果的です。バッグの中に柔らかい紙や新聞紙などを入れ、形を整えた状態で保管しましょう。
また、ストラップやチェーン部分がバッグ本体に直接触れないよう、紙や布で包むなどして摩擦や傷を防ぐことも、劣化を防ぐポイントです。
いずれにしても、保管をする場合でも定期的に空気に触れさせ、素材が呼吸できるようにすることが推奨されます。型崩れがないかどうかチェックしたり、乾燥剤を取り替えたりしてキャビアスキンを長く愛用できるように心がけましょう。
シャネルのキャビアスキンが劣化した時の修理方法
毎日シャネルのキャビアスキンアイテムを使用していれば経年劣化は避けられず、色あせや型崩れ、キズなどが目立ってしまう場合もあるでしょう。また、大切に保管していても、いつの間にかカビが発生することもあります。
このような状態になってしまった場合、以下に紹介する2つの対策を参考にしてください。
シャネル公式の修理サービスを利用
シャネルでは、正規店で購入した製品に対して公式の修理サービスを提供しています。特に「CHANEL&moi」という保証制度があり、ハンドバッグやチェーンウォレットに対して購入日から5年間の修理保証が付きます。
対象となる修理はメタルパーツやハンドル、バッグストラップ、オーナメントなどの修理または交換です。ただし、革やコーナーの摩耗といった経年劣化に関しては保証の対象外となっているため、詳細は購入時に確認する必要があります。
もし保証期間外や保証対象外の修理が必要な場合でも、シャネルの公式サービスでは有料で修理対応をしてくれる可能性があります。詳しくは正規店あるいは公式サイトを通じてお問い合わせください。
リペア専門店を利用
シャネルの公式サービス以外にもリペア専門店での修理が可能です。依頼する際は、信頼性の高い修理店を選びましょう。特に、革修復の専門店では、熟練した職人が長年の経験に基づいた高度な技術で、劣化したキャビアスキンのアイテムを丁寧に修復してくれます。
修理店によっては、写真を送って見積もりを依頼できる他、宅配で現物を確認してもらうことも可能です。ただし、修理には約1ヶ月以上かかることが多いため、事前に納品日を確認しておくと安心です。
シャネルのキャビアスキンの劣化についてまとめ
まとめ
- シャネルのキャビアスキンは丈夫で美しい素材だが手入れを怠ると劣化が進んでしまう
- 劣化要因としては紫外線や乾燥、摩擦などが挙げられる
- 色あせやキズ、型崩れなどの劣化を防ぐためには適切な取り扱いや定期的なお手入れが肝要
- 保管したままにすることなく時には使ったり空気に触れさせたりすることも大切
- 劣化が進んでしまったときはシャネルの修理サービスやリペア専門店に依頼する
シャネルのキャビアスキンは丈夫で耐久性が高い素材ですが、経年による劣化は避けられません。しかし、適切な使い方や保管方法を実践することで、キャビアスキンのアイテムを長く愛用することが可能です。
この記事で紹介したケア方法を参考に、大切なアイテムをできるだけ長く使えるようにしましょう。万が一、劣化が進んでしまった場合は、シャネルの公式修理サービスや信頼できるリペア専門店を利用することをおすすめします。正しいケアと修理をおこない、キャビアスキンの美しさを長く保ちましょう。
■関連商品はこちら
シャネル 商品一覧
ギャラリーレア店舗&オンラインストアご案内
オンラインストア
ギャラリーレア 公式通販(オンラインストア)
関西エリア
ギャラリーレア 心斎橋本店
ギャラリーレア 東心斎橋店
ギャラリーレア 梅田店(買取専門店)
ギャラリーレア なんば店(買取専門店)
ギャラリーレア 神戸元町店
中部エリア
ギャラリーレア 名古屋大須店(買取専門店)
関東エリア
ギャラリーレア 銀座本店
ギャラリーレア 青山表参道店
ギャラリーレア 小田急新宿店(買取専門店)