シャネルのダイアナとマトラッセの違いは？デザインや仕様・価格などを徹底比較！

シャネルは世界中の人々から人気がある高級ファッションブランドで、バッグやアパレル、アクセサリーなど多彩なファッションアイテムを展開しています。

中でもバッグは高級感を演出できるアイテムとして、需要が高まっています。特に人気の高いシャネルバッグといえば「ダイアナ」と「マトラッセ」の2つです。

どちらも魅力的なデザインと高い品質を誇るバッグですが、見た目や特徴が似ているため、選ぶ際に迷われる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、シャネルのダイアナとマトラッセの違いを詳しく解説し、それぞれのおすすめポイントや、お得に購入する方法までご紹介します。

ダイアナかマトラッセかどちらを購入しようかお悩みの方は、ぜひご参考ください。

この記事を監修した鑑定士

青山表参道店 店長清水 花梨

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。

シャネルのダイアナとは？

シャネルのダイアナは、イギリスのダイアナ妃にちなんで名づけられたシャネルのバッグです。1985年～1994年ごろまで製造されており、現在は廃盤モデルとなっています。

「ダイアナ妃が愛用していたバッグ」としてそのまま名前が付けられ、時代を超えて愛され続けるシャネルのアイコン的なバッグです。名前の由来はもちろんダイアナ妃にありますが、イギリス王室の習慣も大きく関わっています。イギリス王室では、自国で作られた製品を身に付けるのが習慣とされていました。

シャネルのダイアナはフランス製のため、かつての王室では身に付ける習慣がありませんでしたが、1988年のフランス訪問の際にダイアナ妃がフランスへの敬意を込めて着用したのをきっかけに、世界中から注目されるようになりました。

クラシックでありながらも現代的なエッセンスを持ち合わせており、幅広い年齢層に人気があります。

表面のキルティングを縁取る大きな枠が最大の特徴で、エレガントさと機能性を兼ね備えたファッションを楽しみたい方にはおすすめなバッグです。

フロントフラップにはシャネルの象徴であるCCターンロックが付いており、ファッションのアクセントになります。

サイズは幅22cm×高さ15cm×奥行き7cmのモデルと、幅25cm×高さ15cm×奥行き7cmのモデルの2展開です。

シャネルのダイアナは、ダイアナ妃のように綺麗めなフォーマルスタイルに合わせても、ちょっとしたお出かけやランチスタイルに合わせても女性らしさを演出できます。

シャネルのマトラッセとは？

シャネルのマトラッセは、ブランドを代表するバッグの一つです。

マトラッセという名前は、フランス語で「キルティング」を意味し、バッグの表面に施されたキルティング加工に由来しています。

1955年2月に発表された「2.55」バッグがその起源であり、以来、シャネルの代名詞ともいえるデザインとなっています。

他ブランドにもマトラッセと呼ばれるアイテムはありますが、シャネルのマトラッセは大きなひし形のキルティングパターンが特徴的です。

このキルティングパターンは、ブランドの創業者のココ・シャネルが愛した乗馬用の馬具や、オーベルニュ地方の羊飼いが着ていたジャケットからインスピレーションを得たといわれています。

2.55とマトラッセの見た目にあまり差はありませんが、部分的に違いが見られます。

2.55の金具はアドモアゼルロックと呼ばれるターンロック式タイプでしたが、マトラッセはシャネルの象徴であるココマークの金具です。

また、一連のチェーンショルダーの2.55に対し、マトラッセはレザーとチェーンを組み合わせた華やかなデザインとなっています。

マトラッセの原型となった2.55が世に出回った当時、主流だったのはクラッチバッグなどの手で持つタイプのバッグでした。

しかし、2.55は肩にかけられるチェーンストラップを採用しており、女性が両手を自由に使える革新的なデザインとして注目を集めました。

2.55の新しいスタイルは、当時の女性たちにとって非常に実用的であり、ファッション界に革命をもたらしたといわれています。

登場して以来、マトラッセのデザインはほとんど変わらず、その普遍的な魅力から女性の憧れのスタイルとして確立されてきました。

マトラッセのサイズは、小さい順にマトラッセエクストラミニ、マトラッセ17、マトラッセ20、マトラッセ25、マトラッセ30、マトラッセ33の6種類です。

マトラッセ23、30、33は、長財布やスマートフォン、ポーチ、ペットボトルなどが収納できます。

マトラッセ17や20でも、コンパクトな財布やスマートフォンなどが十分に入るため、普段使いにもぴったりです。

ふっくらとした可愛らしいキルティングデザインのマトラッセは、パーティーなどのフォーマルシーンはもちろん、普段のカジュアルシーンのコーディネートにも取り入れられます。

タイムレスなデザインと高級感、そして実用性から、世代を超えて愛され続けているアイコンバッグとして人気が高いです。

シャネルのダイアナとマトラッセの違いを3つのポイントで比較！

ここからは、シャネルのダイアナとマトラッセの違いを、3つの重要なポイントに焦点を当てて比較していきます。

「どちらも見た目が似ているから、違いがよく分からない」とお悩みの方は、ぜひ読み進めてみてください。

シャネルのダイアナとマトラッセのフラップデザインの違い

シャネルのダイアナとマトラッセは、フラップのデザインが大きく異なります。

フラップとは、バッグを開け閉めする際に使用する蓋のことで、英語で「カバンの片面を覆う蓋」「ぱたぱた動くもの」を意味します。

ダイアナのフラップは、シンプルでスムーズな曲線を描いており、表面のキルティング加工の周りを縁取るようにラインが施されています。

表面だけでなく両サイドにもフラップと同じ縁取りラインがあるため、マトラッセよりも少しキレイめで引き締まった印象です。

中央にはCCターンロックが配置され、モダンで洗練された雰囲気を醸し出しています。

一方、マトラッセのフラップは、キルティング加工の周囲に縁取りラインはなく、全体に丸みを帯びたひし型のステッチパターンが全体に施されているデザインです。

ダイアナよりふっくらしているため、可愛らしくて柔らかい印象になります。フラップの形状もより直線的で、幾何学的なデザインをしているのが特徴です。

シャネルのダイアナとマトラッセのフラップ仕様の違い

ダイアナとマトラッセは、フラップの仕様にも大きな違いがあります。

ダイアナは、ポケットが何も付いていないシンプルなシングルフラップです。

対してマトラッセのフラップは、中を開けると小物やアクセサリーなどの細かいものを収納できるポケット付きのダブルフラップを採用しています。

開閉のしやすさや中身の取り出しやすさを重視するなら、シングルフラップのダイアナがおすすめです。

細々したものをしっかり収納しつつ、素早く取り出したい場合は、ダブルフラップのマトラッセが適しています。

使いやすさや小物の取り出しやすさなど、バッグに求めることは人それぞれ異なります。自分の持ち物の量や使用シーンに合わせて、どちらのフラップ仕様が良いか選んでいきましょう。

シャネルのダイアナとマトラッセの価格の違い

フラップの仕様やデザインだけでなく、販売価格にも違いがあります。

ダイアナは現在廃盤モデルとなっているため、中古市場での取引が中心です。生産されていない分、希少性が高まっており、年々価格が上昇傾向にあります。

なお、販売価格は商品の状態や年代によって異なるため、一概には言えません。

一方、マトラッセは発売当初からデザインを大きく変えずに愛されている現行モデルです。

直営店でも販売されていますが、カラーやサイズなどのバリエーションが豊富なため中古市場でも取引されています。

一昔前のヴィンテージシャネルのマトラッセの場合は30万円～50万ほどで取引されているケースがありますが、最新モデルや限定モデル、状態の良いモデルだと100万円台に上る場合もあります。

2024年8月時点のシャネルの公式オンラインショップでの定価を、以下でご紹介します。

ダイアナはコレクターズアイテムとしての価値も上昇しているため、今後さらに価格が上がる可能性がありますが、希少価値が高いため所有しているだけでも特別感を味わえます。

対してマトラッセは、現行モデルとして様々な選択肢があり、予算や好みに応じて選びやすい点がメリットです。

将来的な価格変動も考慮に入れつつ、自分の予算と好みに合ったモデルを選びましょう。

シャネルのダイアナとマトラッセはどんな人におすすめ？

ダイアナとマトラッセが、それぞれどのような人におすすめなのか、詳しく見ていきましょう。

シャネルのダイアナがおすすめな人の特徴

結婚式やパーティー、特別シーンなどのフォーマルなコーディネートに合わせたい方は、ダイアナがおすすめです。

ダイアナは、そのソフトな曲線とキルティングの周りを縁取るさりげないラインがキレイめな装いに似合います。

廃盤モデルでありながらも現代的なエッセンスを持ち合わせており、持つ人を優雅で清楚なイメージに演出してくれるのもダイアナの魅力です。

さらに、シングルフラップで開閉しやすく、荷物の出し入れがスムーズなため、特別なシーンでも日常使いのような実用性を感じられます。

またダイアナは希少価値が高いため、市場でも人気が高まっています。ヴィンテージならではの独特な風合いや雰囲気をバッグで演出したい方もおすすめです。

結婚式やフォーマルシーン以外でも、ちょっとしたお出かけで着るキレイめファッションやスカート、ワンピーススタイルにも適しています。

定番カラーはブラックですが、ベージュやホワイトなどの淡い色でも気品や美しさが演出できるためおすすめです。

シャネルのマトラッセがおすすめな人の特徴

日常的なカジュアルファッションに合わせて使いたい方は、マトラッセがおすすめです。

マトラッセにはダイアナのような縁取りラインがないため、全体的にコロンとした可愛らしい印象を与えます。

ダブルフラップ仕様で中にはポケットが付いているため、化粧品やアクセサリーなどの細々した荷物を整理して収納できる点もメリットです。

また、素材によってコーディネートの雰囲気が変わるのもマトラッセの大きな特徴です。

例えば、牛の皮を使ったキャビアスキンは凹凸があるデザインで光沢があるため、全体に華やかさをプラスしてくれます。

生後１年以内の羊の革を使ったラムスキンは、滑らかな手触りで柔らかい印象を与える素材です。

他にも生後６ヶ月以内の子牛の皮を使った上質できめ細やかなカーフスキン、美しさと高級感を与えてくれるパテントレザー製などがあります。

カジュアルな雰囲気がお好きな方は、デニムやツイード素材などの個性的なマトラッセを選ぶのがおすすめです。

商品によってはショルダーバッグとしても、ハンドバッグとしても使える便利な2way仕様のマトラッセもあります。

カラーバリエーションも豊富で、シーズンごとに新しいデザインや限定でデザインが登場するため、コレクションの一部として購入を考えている方や、シーンに合わせて選びたい方にもぴったりです。

シャネルのダイアナとマトラッセを安く購入するならどこがおすすめ？

シャネルのバッグは高価なアイテムですが、賢く購入すれば少しでもお得に手に入れることができます。

ダイアナとマトラッセを少しでも安く購入するなら、人気ブランドアイテムを8,000点以上扱っている老舗中古専門店「ギャラリーレア」がおすすめです。

ギャラリーレアは、創業40年以上の歴史を持ち、独自の厳しい基準を通過した高品質なブランド品を取り扱っています。

希少価値の高くフォーマルシーンにぴったりのシャネルのダイアナ、時を超えても変わらない美しさを放つマトラッセも取り扱っております。

これらのアイテムは、どちらもシャネルを代表する名品であり、ファッションアイコンとしての価値が揺るぎません。

ギャラリーレアなら、状態が良く品質が高いダイアナとマトラッセを厳選して販売しているため、憧れのバッグを長く愛用することができます。

特にシャネルのダイアナやマトラッセは、希少性が高いため、しっかりとした信頼の置ける中古専門店で購入することが重要です。

また、中古品は一度他の手に渡っていることから新品より価格が安くなっている場合があります。

ど商品の状態や年代で価格の振り幅が異なるため一概には言えませんが、マトラッセの場合、ヴィンテージタイプだと定価より価格を下げて販売しているときがあります。

多くの女性に愛されているシャネルのダイアナとマトラッセのご購入をお考えの方は、ぜひ中古専門店の「ギャラリーレア」をご利用ください。

シャネルのダイアナとマトラッセの違いについてまとめ

シャネルのダイアナとマトラッセは、同じように見えてフラップのデザインや構造、価格が異なります。

ダイアナはシングルフラップで表面のキルティング加工の周りに大きな縁取りがあり、洗練されたフォーマルなデザインとなっています。

一方でマトラッセは、ダブルフラップで全体的に丸みを帯びたキルティング加工が施されており、可愛らしく日常的に使えるデザインです。