時計バブルでシャネルの「J12」も値上がりしているのか?
近年、時計バブルにより腕時計の資産価値が上がり続けています。そこでハイブランドの腕時計も値上がりしているのか調べてみました。
中には値上がりしているモデルもあれば、価格が変わらないモデルもありました。
ではどんなモデルが値上がりしているのか、特徴や資産価値を解説していきます。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
シャネルJ12はどんな時計?
シャネルの「J12」はファッションブランドでは珍しい、自社でムーブメントまで制作している機械式時計になります。
中には高級ブランドのオーデマピゲのムーブメントを搭載したモデルもあります。
シャネルは1987年に女性用腕時計の「プルミエール」を発表し、大ヒットしました。
その後2000年にシャネル初のメンズウォッチとしてJ12が発表されたのです。
それまで女性の味方というブランディングを行っていたシャネルにとってメンズウォッチというのは挑戦でした。その結果、今では有名人も愛用していたり、とても人気モデルとなりました。
シャネルJ12のサイズは?
シャネルのJ12にはレディースモデルとメンズモデルがあり、サイズ展開も様々です。
レディースは「29mm」「33mm」「36.5mm」、メンズが「38mm」「41mm」「42mm」となっていますが、J12は抽象的なデザインですのでご自身に合ったサイズを着用したらいいでしょう。
カラーも黒と白の2色ですが、男性が白、女性が黒を着用しても違和感なくおしゃれです。
白は膨張色なので小さめを購入するなど、色とサイズを使い分けるのもいいですね。
シャネルJ12の素材には何が使われている?
他の時計ブランドには珍しい「セラミック」でシャネルのJ12は造られています。
時計といえばステンレスやイエローゴールドで造られるのが普通ですが、J12は特殊でセラミックが使用されています。
セラミックは傷や変色に強いのですが、加工が難しく時計の制作には向いていませんでした。
ですがこのJ12の登場後、2000年代では時計にセラミックが使用されるようになりました。
現代ではロレックスやオーデマピゲなどにもセラミックを使用したモデルがあります。
それでも外装のほとんどがセラミックで造られているモデルは少なく、J12のみと言っても過言ではないでしょう。
シャネルJ12は値上がりしている?現在の資産価値はどれくらい?
そんな特殊な時計のJ12は値上がりしているのか。
「時計は資産である」といいますが、それはロレックスなどの時計ブランドに限らずシャネルなどのファッションブランドの時計にも同じことが言えます。
そこでシャネルのJ12の資産価値について調べてみました。
シャネルJ12は値上がりしている?
ここ数年のシャネルJ12の相場を見てみると、定価と同様に買取相場も上がり続けています。
近年はハイブランドの値上げが話題になっていますが、それと同時に時計バブルも起きていました。
上記にも書いた通りシャネルのJ12は、ファッションブランドの時計でありながらムーブメントは時計会社と共同で開発し搭載しています。
それによりハイブランドの値上げ、時計バブルの両方により値上がりしています。
シャネルJ12の現在の資産価値はどれくらい?
シャネルのJ12の資産価値は、ロレックスやパテックフィリップなど雲上ブランドに比べるとあまり高くはありません。
ただ、ファッションブランドの時計と比べてみると資産価値は高いと思います。
ファッションブランドの時計は中古市場を見てみると、数は少なくあまり売られていません。
これは希少性からではなく、リセールバリューがなく売却のメリットがあまりないからでしょう。
ですがJ12は中古市場にもあり、モデルによっては定価よりも高値で売られているケースもあります。このような事実から資産価値としては高いかと思います。
シャネルJ12の時計おすすめTOP3を解説!
実際にシャネルのJ12の中でも人気のモデルを3つご紹介します。
どれも資産価値でみてもコスパがよく、買えるなら買っておきたいモデルになります。
それぞれ特徴もありますので、参考になれば幸いです。
1.キャリバー12.1 38MM H5700
まずはJ12の中でも王道な「キャリバー12.1」の38mmモデルになります。定価は約124万円。
ムーブメントはシャネルが資本参加しているケニッシ社製のムーブメントを搭載し、背面はスケルトンになっています。
ケニッシのムーブメントはブライトリングなどにも採用されるほどで、一級品といえるでしょう。
J12はレーシングカーとセーリング(ヨットレース)からインスパイアを受け造られたことから、防水性を備え大きなベゼルでスポーツモデルであることが一目でわかります。
真っ白なセラミックが女性からはとても人気で、有名女優でも使用している人を見かけます。
ここでは38mmを紹介していますが、より小さいモデルでも資産価値などは変わりません。
ただ2023年に登場した、シルバー部分が金色に輝く18Kを使用したモデルになると価格が大きく変わってきます。
白と金、黒と金は気品あふれる印象をもたらします。現行モデルの裏がスケルトンになっているJ12は、ブランドの正規店ではほとんど在庫がないそうです。
運が良ければ購入できますが、欲しいと思ってもすぐには手に入りません。
ですが中古市場にはそれなりに在庫がありますので、ご自身に合ったモデルをすぐに手に入れたい場合はギャラリーレアなどの販売サイトをおすすめします。
2.パラドックス 38mm ホワイト/ブラック セラミック H6515
こちらはホワイト/ブラックの2色を組み合わせた「J12 パラドックス」になります。
J12が2000年の登場から20周年を迎えた2020年に造られた記念モデルになります。
販売当時の定価は86万円だったのに対し、現在は約160万になっておりその値上がりは驚きを隠せません。
個体としての完成度が高く、ただ色を塗り分けたのではなく2色のセラミックをそれぞれ切断して組み合わせられています。
セラミックというのは非常に固く頑丈なため、この加工技術がどれだけ素晴らしいものかは一目瞭然です。ムーブメントは他のJ12と同様にキャリバー12.1を搭載しています。
これほど高性能であれば驚くほどの値上がりも納得せざるを得ません。
こちらのパラドックスは通常のJ12に比べて、あまり世間には出回っていないようなので、他とは少し違う時計がつけたいという方におすすめです。
レア感は資産価値という面で見てもメリットだと思います。こちらも正規店での入手は困難なため、もし中古市場で見かけたら一度見てみてください。
3.マドモアゼル ラ パウザ H7481
最後は2017年に初登場し即完売となったマドモアゼルの再販モデル「マドモアゼル ラ パウザ」です。
2017年に世界555本限定で発売したモデルは発表後にすぐ売り切れてしまい、超レアピースとなりました。そんなマドモアゼルが2023年に数量限定で販売されました。
名前の由来はフランス・リヴィエラの別荘「ラ・パウザ」で撮影された写真の中で、マドモアゼルが着ていた衣装が時計の針になっていることからきています。
2023年に発売されたモデルは2017年のモデルよりも本数が少なく55本限定となっています。
このJ12マドモアゼルの他にも2つの種類があり、どれも人気モデルとなっています。当時86万円だったのに対し、再販モデルは約145万円となっています。
さすがに一度再販されたモデルがもう一度販売される可能性は少なく、この2つのモデルしかJ12 マドモアゼルは入手できないでしょう。
そのため、もし手に入れる機会がありましたらぜひ手にとっていただきたいです。
シャネルJ12を高く売るポイントとは?
シャネルのJ12の資産価値を落とさず、なるべく高値で売却するポイントを解説します。
今後、購入を考えていましたら購入前に読んでいただきたい内容になっているので、ぜひすべてに目を通してチェックしておいてください。
日常的にメンテナンスを行っておく
セラミックといえど腕時計ですので、皮脂の汚れは必ずついてしまいます。
使用するたびに手入れをしろとまでは言いませんが、適度な間隔でエタノールなどで皮脂を拭き取ることを推奨します。
また、自動巻き時計は繊細ですので、磁気帯びしてしまうとあまりよろしくありません。スマホなどからはできるだけ距離を置いて、保管ないしは使用をしてください。
付属品は全て揃えておく
ブランド品のリセールにおいて、付属品の有無というのは大きく値段に反映してきます。
箱は綺麗であるほど良いですし、取扱説明書ひとつでも失くしてしまうと買取金額は下がってしまうので注意です。
ブランド買取実績が豊富なお店で査定してもらう
買取においてはお店選びが最重要と言っても過言ではありません。
買取実績のない店舗やしっかりと鑑定していない店舗ではもちろん正確な値段付けはしてくれません。
そのため、高く売るポイントとして、しっかり鑑定士がついてそれなりに買取実績のある店舗に売りに出すことが重要です。
ギャラリーレアはシャネルを専門に取り扱っており、J12の販売数も多いためぜひ一度ご覧頂ければ幸いです。
シャネルJ12は値上がりしてるのかについてまとめ
まとめ
- シャネルのJ12は値上がりしている。
- 限定モデルに限らず、数が少なく資産価値は高い。
- 高く売るポイントは買取業者をちゃんと選ぶこと。
今回はシャネルのJ12の値上がりについて解説させて頂きました。。
J12はモデルによって多少の違いはありますが、全体的に値上がりしている傾向はあります。
定価ですら倍近くの値段になっているので、中古で購入を考える方も多くいるのでしょう。
確かに資産価値があり値段が落ちないと考えると、いつ購入できるかわからない正規店よりも中古品のほうが魅力的であるのは確かでしょう。
この記事が少しでも購入や売却を検討している方の参考になっていたら幸いです、最後までお読み頂きましてありがとうございます。
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