エルメスのバッグといえば、多くの方がバーキンやケリーを思い浮かべるかもしれませんね。しかし、日常使いに便利なピコタンも非常に人気があります。
ピコタンはエルメスの馬具にルーツをもつトートバッグであり、さまざまなカラーやサイズのピコタンが提供されています。高い人気を誇るため、なかなか手に入らないシリーズの一つです。
この記事では、ピコタンの魅力を再確認したい方々に向けて、その歴史や名前の由来、人気の理由を丁寧に解説します。また、購入困難とされるピコタンを手に入れる方法についても紹介しますので、ぜひご一読ください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
目次
エルメスのピコタンが買えない理由とは?
ピコタンは馬具工房からスタートしたエルメスを象徴するトートバッグ。熟練職人の手仕事が伝わる逸品であり、比較的リーズナブルで日常的に使いやすいバッグとして、幅広い世代に人気があります。
そのため、正規店や公式サイトでもなかなか買えない現状があります。ここでは、エルメスのピコタンがどうして買えないのか、その理由について詳しく解説します。
入荷が不定期だから
ピコタンがなかなか買えないのは、その人気が非常に高く、その需要に供給が追いつかないためです。入荷が不定期であり、入荷されるのかされないのかも見通しが立たないのが現状です。
供給が需要の高さに追いつかない状況下で、新たなデザインカラーが市場投入されるとしても、それがいつなのかまったく見当がつきません。入荷が不定期であり、現在店頭にピコタンが並ぶことは不確定であり、買えない状況が続いてしまうと考えられます。
入荷してもすぐに売り切れるから
希望のピコタンがなかなか買えないとしても、あきらめずに正規店を頻繁に訪れたり、公式サイトの情報をチェックしたりしている方もいることでしょう。しかし、実際に買えるかどうかはわかりません。その理由は、入荷したとたんに瞬時に売り切れてしまうためです。
ピコタンファン層のなかには買えない状況を少しでも打開しようと、毎日、何週間、何時間にもわたって、こまめにサイトチェックしている方もいます。また、仕事帰りにエルメス正規店に通い、店員から直接入荷情報を仕入れようとする方々も少なくありません。
そのなかで「入荷情報GET!→購入!」といった流れにたどりつける方は、非常にタイミングが良かったといえるでしょう。
オンラインショップでの競争率が高いから
正規店だけでなく公式サイトを訪問して、オンラインショップの情報をチェックしている方々もいるでしょう。ブランドによっては公式ショップでも購入できますが、エルメスの場合はなかなか買えません。
入荷情報についても詳細はわからず、結局買えない状況は続いてしまいます。「いつ買えるのか」というより、「買えるのか買えないのかわからない」といった状態であり、結果としていつまで経っても購入できないことになるでしょう。
また、正規店と同様に毎日頻繁にチェックしている方々もおり、運よく入荷情報を得られたとしても数秒で売り切れとなってしまいます。
以上のように、エルメスのピコタンを購入するには並々ならぬ努力が必要です。しかし、その努力が実るかどうかもわからず、希望をもってチェックし続ける方々も少なくないでしょう。この記事の後半で、買えない状況を少しでも変えるための方法を紹介しますので、ぜひご確認ください。
また、エルメスの財布が公式サイトにない理由や購入方法はこちらの記事で解説しております。
エルメスのピコタンの歴史について解説!誕生は馬の餌袋に由来している?
「ピコタン」。この響きを耳にすると何となく、気持ちがほっこりしますよね。ピコタンは、エルメスのルーツでもある馬具に関連しており、馬の餌袋の単位「ピコタン」に由来します。一升分の餌袋の4分の1がピコタンです。
バッグ「ピコタン」の丸みを帯びたフォルムは、馬の飼い葉袋のデザインを受け継いでおり、形状の美しさと使いやすさの両方を実現しました。
ピコタンは長い歴史をもつエルメスにあって比較的新しいアイテムであり、その誕生は今世紀に入っての2003年です。発売以来、ピコタンは可愛らしい名前とその実用性、収納力をもつトートバッグとして、多くのファンを魅了してきました。
ピコタンは現在生産が終了していますが、開口部を閉じるベルトとカデナ(南京錠)がついたトートバッグとして、2008年に「ピコタンロック」が登場しました。より洗練されたデザインと豊富なサイズ展開が魅力となり、ピコタンファンの増加にもつながっています。
エルメスのピコタンの魅力や特徴とは?
ピコタンは品質の高いトートバッグとして、その使い勝手の良さから若い方々にも人気があります。
以下に、ピコタンの特徴と魅力についてまとめました。
- 切りっぱなしの縁&口の広い正方形のトートバッグ
- 豊富なカラー&サイズ
- 装飾が少なくシンプルで、可愛らしいデザイン
- バーキンやケリーと比べてリーズナブル
- 内側に仕切りがなく収納力抜群
ピコタンの特徴である切りっぱなしの縁は程よいカジュアル感を演出し、口の広い正方形のデザインは使い勝手の良さを支えています。また、異なる質感や硬さの素材が提供されており、使い込むほどにご自身の手元やスタイルに馴染むことでしょう。
エルメスの人気カラーであるエトゥープやブラックをはじめ、彩度の高いカラー、バイカラーのピコタンも人気があります。小ぶりなものから大きめのサイズまで、用途や好みに応じて選べる点も人気の理由です。
ピコタンのフォルムは正方形とはいえ、角ばった印象ではなく丸っこい感じであるため、自然に気持ちが和みます。バーキンやケリーはオンの際に活用しやすいデザインですが、ピコタンであればカジュアルシーンにも持ち歩けるでしょう。
ピコタンは、定価170万円以上のバーキンやケリーと比べて手ごろな価格帯であることも特長です。たとえば、ピコタンロックPMは490,600円、ピコタンロックMMは531,300円となっています(2024年2月1日改定価格)。
普段使いに選ぶバッグとして、あるいは初めてエルメスのバッグを購入する場合に「ピコタン」は期待どおりの効果を提供してくれるでしょう。
エルメスのピコタンの人気サイズTOP3
なかなか入荷情報を得られない、買えないとしても、やっぱり欲しいピコタン。そのピコタンにはどのようなサイズがあるのか、そのようなサイズに人気があるのかを確認しましょう。
ピコタン:MM
ピコタンMMはフランス語でミドルサイズを意味しており、中間的なサイズ感となります。使い勝手の良さから高い人気を誇っており、なかなか買えないサイズといわれます。
MMサイズの具体的な大きさや特徴は以下のとおりです。
- W22×H22×D18cm
- 長財布やスマホ、ポーチなどが収納できる
- 筆記用具や小さめのタブレットも収納可能
- 移動の際に邪魔になりにくいサイズ感
上記のように、ある程度の荷物を常に持ち運びたい方にとって、ピコタンMMは最適なサイズといえるでしょう。「もう少し小さめのサイズのほうが可愛いかなあ」と思う方でも、ころんとした形状は使いやすさだけでなく、視覚的にも愛らしい印象を与え、さまざまなファッションスタイルに馴染みます。
自転車のかごにも収まりやすく、電車やバス通勤の方であれば膝の上にちょこんと置けます。ビジネスシーンやカジュアルな装いにも重宝するサイズ感であり、手放せないバッグとなりそうです。気兼ねなく、どこへでも一緒にお出かけできる、まるで友だちのような存在となることでしょう。
ピコタン:GM
GMはピコタンのなかでも大きめサイズとなります。通勤バッグやマザーズバッグとして活用しやすく、開口部が広いため、荷物の出し入れがスムーズで、急いでいるときも便利です。
ピコタンGMの特徴や魅力をまとめると、以下のようになります。
- W26×H26×D21cm
- 長財布やスマホ、ポーチ、折りたたみ傘、ボトルなどが入る
- 仕事や稽古用バッグ、小旅行にも活躍できる
- 肩にかけることも可能
底部が幅広で全体的な可愛いフォルムが維持されているため、ピコタンGMであっても「大きすぎる!」といった印象をもたせません。圧倒的な収納力に対して、大きな利便性を感じることでしょう。
また、小さいお子さんをもつママさんにとって、タオルや着替え、オムツなどを一つのバッグに入れて持ち歩きたいですよね。ピコタンであれば、用途はマザーズバッグでありながら、外見はおしゃれに演出できます。
開口部が広いため、荷物の取り出しもスムーズ。使い込むほどにツヤを増す素材の変化を楽しみつつ、多くのシーンで活躍することでしょう。
ちなみに中古市場では、ほかのサイズと比べてリーズナブルな価格帯となっております。
ピコタン:PM
コンパクトでありながら、可愛く、おしゃれに持ち歩けるピコタンPMも人気の高いサイズです。
その特徴や魅力は次のとおりです。
- W18×H18×D13.5cm
- 2つ折り財布やコインケース、スマホ、ポーチなど
- おでかけバッグやセカンドバッグとして
ピコタンPMは小さめのサイズ感でありながら、エルメスのほかのシリーズと比べて収納力のあるバッグです。ピコタンは底の部分が広くなっているため、見た目以上にモノが入ります。普段から最低限の荷物しか持ち歩かない場合でも、少しゆとりをもたせて収納できるでしょう。
また、長財布であっても、一般的なサイズであれば横にして入れられます。メイクアイテムや小物を収納しやすく、かつ探しやすいため、忙しい瞬間でも効率的に出し入れできます。
フォーマルシーンはもちろん、ちょっとしたお出かけにも活用しやすく、カラーバリエーションが豊富であるため、ご予算に応じて異なる色のピコタンを使い分けても良いですね。
エルメスのピコタンの購入方法とは?
人気のピコタンは、エルメスの中でもなかなか買えないアイテムの一つですが、ピコタンを購入する方法はいくつかあります。あきらめずに、あなたにとって最適な出合いへとつなげていきましょう。
以下に、エルメスのピコタンを購入する方法として3つ紹介します。
エルメス正規店で購入する
ピコタンを買えない場合、エルメス正規店に問い合わせたり通い続けたりすることも入手に必要な行動とされます。
定期的に店舗を訪れ、店員さんとのコミュケーションを密に保ちましょう。信頼関係を構築することで、入荷情報を入手して購入の機会を得られるかもしれません。
ただし、この場合、在庫や入荷情報のみを聞き出すだけでは一向に買えないかもしれません。店舗スタッフと会話を交わすことなく、さっさと去るような行動をとるのは状況を悪くしてしまいます。
ピコタンへの想いを熱く語りつつ、ほかのエルメス商品についても関心を示し、ときに購入するなど、地道に信頼関係づくりに努めることが肝要です。
たとえば、ご自身がエルメスの商品を購入した際に、その感想や使用シーンをシェアすることで、店舗スタッフとのコミュニケーションを深められるでしょう。
フリマアプリで購入する
エルメスのピコタンをなかなか買えない場合は、フリマアプリで検索して、好みのピコタンを購入する方法もあります。
フリマアプリでは使わない、あるいは使わなくなったピコタンが紹介されています。なかには新品同様のものもあり、人気カラーやサイズのピコタンでも定価で買うよりは安く手に入れられる可能性があります。
ただし、なかには偽物を提供する方がいるかもしれないため、注意が必要です。
それを回避するには提供者がブランド買取専門店など真贋を見極めるプロであるかどうか、商品紹介や鑑定書の提示やレビュー評価が示されているか、などいくつかのポイントを参考にして選ぶことが大切です。
エルメスを取り扱う中古専門店で購入する
ピコタンが買えない状況を変える手段として、中古専門店での購入も選択肢の一つです。正規店へ足しげく通うことやリスクを避けるために、中古専門店でのピコタン購入は安心感があります。
ピコタンを早く手に入れたい方には、並行輸入品やリサイクルショップで提供されている高品質な中古商品が適しています。中古であっても未使用品が意外に多く見られます。
正規店では手に入りにくい、または理想のサイズやカラーが見当たらない場合には、中古専門店の利用を検討してみましょう。
ギャラリーレア公式通販サイトでは、さまざまなカラーやサイズのピコタンがラインナップされています。通常ではなかなか買えない希少なピコタンもありますので、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
エルメスのピコタンが買えない理由についてまとめ
まとめ
- エルメスのピコタンは馬の飼い葉袋に由来するデザイン
- バーキンやケリーよりも手ごろな価格で購入可能
- 開口部が広く、ころんとした形状が特徴で収納性に優れている
- 豊富なカラーとサイズが提供されており、人気の高いシリーズ
- なかなか買えないピコタンを購入するには3つの方法がある
- 正規店やフリマアプリでの購入が難しい場合は中古専門店がおすすめ
エルメスのピコタンは馬の飼い葉袋に由来するデザインで、その歴史や名前の由来、人気の理由を解説しました。ピコタンは日常使いに便利でありながら、手に入りにくいアイテムです。
ピコタンの魅力は豊富なカラーやサイズが用意され、そのシンプルで可愛らしい形状に加えて高い収納力をもつことです。非常に人気があることから、入荷してもすぐに売り切れてしまい、正規店やオンラインショップで入手するのは至難の業といわれています。
迅速かつ確実に手に入れたい方にとっては、中古専門店での購入が便利であり安心です。サイズによっては手に入れやすいピコタンもあるため、用途や好みに応じてご自身に最適なピコタンを選べるでしょう。
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