エルメスの値上げの理由や価格推移をアイテム別に徹底解説！

1837年に高級馬具専門店として、パリでオープンした「エルメス」。

エルメスは自動車の普及によって馬具が衰退していくことを予期し、1903年にはレディースのバッグや財布などの製作を開始します。

やがて大女優グレース・ケリーが愛用したことから名づけられた「ケリー」や、エレガントな佇まいが魅力の「バーキン」など、革新的なコレクションを次々と発表。

エルメスは世界中の女性たちが憧れてやまない、フランスを代表するラグジュアリーブランドとしての地位を確立しました。

そんなエルメスですが、近年では1年に1～2回のペースで大幅な価格改定が行われています。

特に人気アイテムほど価格の上がり幅が大きく、「ますます手が届きにくくなってきた」「いつまで価格改定は続くの」という声も。

そこで今回の記事では、エルメスの2023年以降の価格推移や、値上がりの理由を徹底解説。

エルメスの値上げと買取価格の関係についても解説しますので、エルメスの購入や売却を検討している方はぜひチェックしてみてください。

エルメスの値上げはいつから？どのくらいあがるの？

はじめに、エルメスの値上げの時期について確認していきましょう。

また値上げの割合についても具体的に解説しますので、エルメスの購入を予定されている方は参考にしてみてください。

2024年2月1日から価格改定

エルメスでは、2024年2月1日に一部商品の価格改定が行われました。

バーキン・ケリー・ピコタン・ボリードなどの代表作をはじめ、ロデオチャームやツイリーなどの小物にいたるまで、エルメスを象徴するコレクションのほとんどは値段が上がっています。

2024年2月1日の価格改定は上がり幅が非常に大きく、商品によっては3o％近く値上げを行ったアイテムも。

エルメスはこれまでに何度も価格改定を行っていますが、過去に類を見ないほど大きな価格の上り幅に衝撃が走りました。

昨年の2023年も値上げはあった？

エルメスは2024年だけでなく、2023年の1月にも価格の改定を行っています。

バーキン・ケリー・ボリードなどの人気アイテムのほか、財布・時計・アクセサリーなど、さまざまなアイテムが値上げされました。

いずれのアイテムも10～13％の値上げが行われ、人気アイテムの中には約18万円も価格が上がったアイテムも。

なお、2022年には2月と8月にも価格改定が行われていましたが、いずれも平均で5～6％ほど。

2023年から、エルメスの価格の上り幅がぐんぐんと上がってきてしまっているのが現状です。

なぜエルメスは値上げしているのか？３つの理由を解説！

では、そもそもエルメスはなぜ値上げを行っているのでしょうか。

エルメスの値上げ理由について、3つのポイントに分けて解説していきましょう。

１．原材料やコストが高騰したから

エルメスは高級馬具専門店としてその歴史をスタートしており、使用する革には一切の妥協を許しません。

エルメスが求める水準をクリアする、世界トップレベルのタンナーと契約を結び、最高品質の革だけを使用しています。

例えば、エルメスの御用達として名高い「タナリー・デュ・プイ社」の革は、牛たちの飼育からこだわって作られているのが特徴。

広々とした土地ときれいな水で手塩にかけて育てた牛を、通常の3倍もの時間をかけて丁寧になめして革を仕立てています。

そうして仕立てられた牛革はとても質が良い分、人件費・飼料費・加工費など、すべてにおいて莫大なコストが発生するのです。

特に牛に与える飼料は近年の異常気象や、紛争などにより生産量が低下し、価格が高騰しています。

エルメスは商品のクオリティを維持するため、商品の価格を上げざるを得ない状況が今後も続いていくでしょう。

２．需要が増加し供給が追いついていないから

エルメスはパリを代表する世界的なラグジュアリーブランドであり、ファッション性はもちろんステータス性も高いブランドです。

例えばエルメスを象徴するバーキンやケリーといったバッグは人気が非常に高く、中古市場でも高額で取引されています。

しかし、エルメスは一つひとつの製品を職人が手作業で製作しており、大量生産をすることができません。

そうした需要に対して供給が追いついていない状況を緩和するため、エルメスは値上げを定期的に実施しています。

一般的に、値上げをすることで需要は減少すると考えられているためです。

需要と供給とバランスをとるため、エルメスの定期的な値上げは今後も継続していくでしょう。

３．ブランドイメージの向上をするため

エルメスが世界中でこれだけ支持される理由の一つとして、ブランドイメージの高さが挙げられます。

ブランドとしての歴史の長さ・高品質な素材・デザイン性のどれをとっても、エルメスは他の追随を許さない圧倒的なブランド力があります。

また、エルメスはイギリス王室をはじめとした世界各国の王侯貴族・セレブ・著名人などに愛用者が多い、特別感のあるブランドです。

もしエルメスが値下げをして手ごろな価格になった場合、エルメスを持つ人が街中に溢れ、特別感もなくなってしまうでしょう。

エルメスは頻繁に値上げを行うことで、エルメスがもつブランドイメージを守っているのだと考えられます。

【アイテム別】エルメスの値上がり後の価格推移

ここからは、値上げしたエルメスの商品の一部をジャンル別にピックアップします。

値上げ前の価格・2024年の値上げ後の価格・値上げ率をまとめましたので、各アイテムがどのくらい値上げしているのか、チェックしてみてください。

１．バッグの値上げ率

商品名	値上げ前	値上げ後	値上げ率
バーキン25  トゴ	1,474,000円	1,738,000円	18%
コンスタンスミニ エプソン	1,199,000円	1,364,000円	14%

まずは、エルメスの人気アイテム「バーキン25  トゴ」と、「コンスタンスミニ エプソン」の値上げ前と値上げ後の金額を比較してみましょう。

バーキン25  トゴはバーキンの中では最もコンパクトで、エレガントなデザインはパーティーバッグとしても人気のあるアイテムです。

バーキンの中では手軽に買いやすいバッグとして初心者でも狙いやすいアイテムでしたが、2024年の値上げで170万円を突破し、いよいよ200万が見えてきてしまいました。

またコンスタンスミニ エプソンは、キュートな丸いフォルムとエルメスを象徴する「H」のゴールド金具が特徴的なアイテムです。

こちらは普段使いしやすく、100万円ほどで購入できるアイテムとして人気でしたが、2024年には約17万円もの値上げを実施。

どちらのバッグも、購入を迷われている方にとっては、早めの購入を迫られるような値上げ率ですね。

２．財布・カードケースの値上げ率

商品名	値上げ前	値上げ後	値上げ率
ケリーウォレット ロング トゥ ゴー エプソン	768,900円	878,900円	14％
ベアンスフレ エプソン	443,300円	555,500円	21％

クラッチバッグ・財布・お財布バッグなど、ショルダーストラップの付け外しにより、さまざまな使い方が楽しめる「ケリーウォレット ロング トゥ ゴー エプソン」。

ケリーウォレット ロング トゥ ゴー エプソンは、2024年に12万円の値上げを実施しましたが、まだ100万円以内で購入できる金額。

エルメスのバッグはとても手が出せない、という方でも比較的狙いやすいアイテムではないでしょうか。

また「ベアンスフレ エプソン」は、革の硬い質感がきっちりとした印象を与え、ビジネスシーンでも使いやすい財布です。

時間が経っても型崩れしにくく、きれいな見た目を長くキープできることから、プレゼントにも人気のあるアイテムです。

2024年の値上げによって50万円を突破しており、これ以上の値上げとならないうちに、早めの購入をおすすめします。

３．時計の値上げ率

商品名	値上げ前	値上げ後	値上げ率
ケープコッドノーマルレザー	396,000円	452,100円	14%
Hウォッチミニ シルバー金具	387,200円	443,300円	15％

1991年にエルメスから発売されたコレクション「ケープコッド」。

現在では当たり前になった二重巻きのベルトや、長方形のケースに正方形の文字盤を配した独特のデザインは、発売当初大きな話題を呼びました。

ケープコッドはエレガントながらエルメスらしい個性的なデザインで、男女問わず人気の高いアイテムです。

ケープコッドは2022年から毎年じわじわと値段を上げているコレクションで、2024年にはついにノーマルレザーも40万円を突破しました。

「Hウォッチミニ シルバー金具」は、エルメスのHを象った文字盤が特徴的な、シンプルかつエルメスだとひと目で分かるアイテムです。

こちらも2024年の値上げで40万円を突破し、次回の値上げでは50万円も見えてきました。

４．靴の値上げ率

商品名	値上げ前	値上げ後	値上げ率
オラン	104,500円	118,800円	14％
モカシンパリ	165,000円	190,300円	15％

エルメスの「オラン」は、H型のアッパーが甲をやさしく包み込み、履きやすさとデザイン性を兼ね備えたサンダルです。

2024年の値上げ対象となったのは、レザー製のシンプルなデザインのオラン。

レザーそのものの価格高騰の影響を受け、14％もの値上げが実施されています。

続いて「モカシンパリ」は、H型のメタルパーツをアッパーにあしらった、エレガントなレザー製ローファーです。

こちらもレザーの価格高騰を受け、15％もの値上げが行われました。

今後もレザーの値上げり傾向は続くと考えられますので、20万円を突破する前に入手したいところです。

５．アクセサリーの値上げ率

商品名	値上げ前	値上げ後	値上げ率
アンシェネリング	67,100円	85,800円	28％
シェーヌダンクルMM	199,100円	247,500円	24％

最後に、エルメスのアクセサリーを象徴する「シェーヌダンクル」と、「アンシェネリング」をご紹介しましょう。

どちらもエルメスの中では比較的気軽に購入できるアクセサリーとして、20代の若い世代から人気ですが、2024年の価格改定により大幅な値上げが行われました。

特にアンシェネリングは、2024年の2月になんと28％もの値上げが行われ、気軽には購入しにくい金額に。

シェーヌダンクルやアンシェネリングはシルバーを使用したアクセサリーですが、実は原料であるシルバーの価格も近年では上昇傾向にあります。

今後も値上がりすることはあっても、値下がりすることは考えにくいため、なるべく早めの購入をおすすめします。

エルメスの値上げ時期と買取価格の関係性は？

エルメスが値上げをした時期は、買取価格も同様に高くなる傾向にあります。

これは、値上げによって商品そのものの価値が高まることで、中古品の価値も同じように押し上げられるためです。

特にバーキンは、正規店で販売される数も非常に少なく、中古市場でも活発な取引が行われています。

例えばバーキン25 トゴは、新品同様のアイテムかつ人気色であれば、150～200万円ほどの買取価格がつくことも。

またバーキンはファッションとして楽しむだけでなく、投資の対象としても人気のアイテムです。

今後もエルメスの値上傾向は続くと考えられており、中古市場でも高価買取が期待できます。

もしご自宅にエルメスのバーキンが眠っている方は、値上げ時期に合わせて買取に出してみてはいかがでしょうか。

エルメスの値上げ時期におすすめの売り方は？

エルメスを少しでも高く売るためには、値上げ時期を狙うのが適しています。

ここからは、エルメスの値上げ時期におすすめの売り方をご紹介しましょう。

フリマアプリで売る

エルメスを売る方法の1つめは、フリマアプリを利用すること。

フリマアプリの最大のメリットは、出品者が自由に価格を設定できること。

そのため、自分が納得できる価格でエルメスを手放せる可能性があります。

ただしフリマアプリでは、出品や商品が売れてからの手続きも自分自身でやらなくてはなりません。

また、基本的には個人間でのやり取りになるため、相手によってはトラブルになることもあるのが大きなデメリットです。

フリマアプリを使い慣れていれば別ですが、初心者の場合、エルメスを売るのに適した方法とはいえません。

買取業者に出す

エルメスを売る2つめの方法は、買取業者に出すこと。

買取業者に出す大きなメリットは、商品を買取店に持ち込むだけで、簡単に現金化できることです。

出品手続きをしたり、購入希望者の質問に答えたりする手間もかかりません。

しかし、ブランド品を専門に扱っていない買取業者に持ち込んでしまうと、適正価格よりも低く買い取られてしまうことも。

そこでおすすめしたいのが、1979年創業の老舗ブランドリユース店「ギャラリーレア」です。

ギャラリーレアはブランド品専門のリユース店なので、買取スタッフに豊富な査定知識や経験があります。

お手持ちのエルメスも丁寧な査定のうえ、適正価格での買取が可能です。

値上げの時期に合わせてエルメスを手放すなら、ブランドリユース店ギャラリーレアを利用してみては。

エルメスの値上げについてまとめ

今回は、エルメスの値上げの理由や値上げ率について解説しました。

近年のエルメスの値上げは著しく、かつては100万円未満で購入できたアイテムも、現在は200万円近い金額が必要なことも。

今後もエルメスの値上がりは続くとみられており、購入時期が早いほどお得に購入できる可能性が高いといえるでしょう。

すでにエルメスのアイテムをお持ちの方は、値上げの時期を狙って買取に出すと、買取価格がアップする可能性が。

お手持ちのエルメスを買取に出したい方は、ぜひブランドリユース店「ギャラリーレア」をご利用ください。

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