高級時計といえば、ほとんどの人がロレックスをイメージするのではないでしょうか。
ロレックスは機能性やデザイン性、ブランド力による社会的ステータス性のほか、実は資産価値が高く投資性のある商品としても知られています。
モデルによって資産価値が異なり、中には入手困難なほど希少なモデルも。
今回は、ロレックスの中でもとりわけ資産価値が高いモデルをランキング形式でご紹介します。
実用的でラグジュアリーな高級時計として日常使いするのはもちろん、資産価値の高い商品として賢く運用する選択肢があると、ロレックスの魅力的な世界がいっそう広がるはずです。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
ロレックスで資産価値が高い時計があるのはなぜ?
ロレックスの時計の資産価値が高い理由は、そもそも時計としての機能性と実用性の高さにあります。
ロレックスでは、すべての製造過程に多大な時間と手間をかけ、複雑で繊細な構造を持つ時計を製造しています。これにより高度な機能性と実用性が実現されているのです。
大量生産が難しく希少性が高い一方、丁寧に作られたロレックスの腕時計一つひとつの希少価値は高く、品質の高さと希少性が愛好家やコレクターに評価されています。
また、モデルによっては定価よりも高く売れるケースもあります。
定価よりも高く売れる理由は主に二つあります。一つは「公式の値上がりが続いている」ということです。
ロレックス公式の値上げの繰り返しにより定価が高くなってきているため、今後の価格高騰を見越して投資目的でロレックスを購入される方も増加傾向にあります。
結果的に市場が拡大し、それに伴いロレックスの資産価値も相対的に高まってきているのです。
ロレックスが定価よりも高く売れるもう一つの大きな理由として、「そもそも公式の商品を定価で買うのが難しい」という現状があります。
ロレックスは、たとえ人気モデルであっても基本的に増産をしません。需要が高まっても供給されない構図なので、商品のニーズが高まれば高まるほど品薄となり、資産価値が上がる傾向があります。
加えてロレックスの中古市場も活性化し、今や中古市場でしかほとんど手に入らないモデルも。
こうした背景があり、中古市場では定価より高値で取引されるモデルが少なくありません。
ロレックスの資産価値が高い人気モデルランキング10選!
ここでは、ロレックスで資産価値が高い腕時計の中で、とりわけ人気が高いモデルをランキング順に10個紹介します。
1.デイトナ
参考価格:8,547,600円
デイトナは、ロレックスの中でも特に人気が高いモデルです。
人気の理由は、ロレックスの腕時計の中でも唯一であるクロノグラフを搭載したモデルであるということ。
そのため、プッシュボタンや積算計を搭載している個性的なデザインが特徴です。
デイトナはスポーティな外観だけでなく、防水性や耐久性にも優れており、アクティビティやスポーツなどアクティブなシーンで腕時計を使いたい方だけでなく、アウトドアなど過酷なシーンにおいて活用したい方にも向いています。
さらにデザイン展開が豊富なため、性別や年齢を問わず多くの人にとって使いやすいのも人気の理由でしょう。
デイトナは資産価値も高く、とりわけアメリカの代表的な俳優の一人であるポール・ニューマンが愛用したモデルは、2017年に腕時計市場の最高値である20億3100万円で落札されたのが話題になりました。
1963~1988年まで製造されたこのモデルは、手巻きムーブメントを搭載したタイプのデイトナで、通称「ポールニューマン」と呼ばれています。
このように、デイトナはロレックスを代表するモデルの一つで人気が高いため、高値で取引される傾向があります。
2.サブマリーナ
参考価格:53,04,000円
サブマリーナも、ロレックスで人気があるモデルの一つです。
1926年にロレックス3大機構のひとつである防水機能「オイスターケース」が開発されてから、サブマリーナの歴史が始まりました。
その後1953年に、高度な防水機能を搭載したダイバーズウォッチ「サブマリーナ」が開発されたのです。
サブマリーナは高い水圧に耐える堅牢さと防水性を持つので、プロのダイバーはもちろん、ライフセーバーや漁師、マリンスポーツを楽しむ方や水仕事が多い方にとって実用性の高いモデルといえます。
シンプルで普遍性のあるデザイン性はサブマリーナの人気の理由の一つで、1953年に開発されて以来、70年以上も一貫したデザインを守ってきました。
そのため資産価値が変動しにくい傾向があり、製造年によらず安定した人気があります。
中でもとりわけ1953~1958年頃までに製造されたモデルは、資産価値が数千万以上といわれるとても希少なモデルです。
3.GMTマスター2
参考価格:3,960,600円
GMTマスター2はビジネスマンからの人気が高く、時差が異なる3つのタイムゾーンを同時に把握できる実用的な機能が搭載されています。
もともとパン・アメリカン航空からの要望を受けて開発されたモデルで、パイロットやキャビンアテンダントのほか、世界を股にかけて活躍するビジネスマンなどのニーズを十分に満たす高い機能性が特徴です。
磁気の影響を受けにくい耐磁性や、気候の影響を受けない耐候性に優れているほか、衝撃にも強く防水性能も備わっているので、過酷な環境でも安心して使えるのが魅力。
新品での入手が困難といわれるモデルもあり、その影響もあってか2019年頃から急激に高値へ推移傾向があります。
機能性と実用性が高くビジネスシーンに最適なモデルということ、そして希少なモデルが多いため市場価値が高いということが相まって、資産価値が高い人気モデル第3位にランキングしました。
4.オイスターパーペチュアル
参考価格:1,071,000円
シンプルなデザインとシンプルな機能性が特徴的なオイスターパーペチュアルは、世界初の完全防水性能を持つ自動巻腕時計として1933年に発売されました。
オイスターパーペチュアルは、ロレックスの各種モデルの原点ともいえる古いモデルで、サイズやデザインのバリエーションが豊富にラインナップされているのが特徴です。
そのため性別や年代を問わず、多くの方に愛用されています。
現在は製造されていない廃版モデルも多く、中には資産価値が高い希少なモデルも。
また、新作も価格が高騰しており、2020年に発売されたオイスターパーペチュアル ターコイズブルーは、これまでのロレックスにはなかった斬新なカラーデザインにより人気が急上昇。
あまりの人気に入手困難な状況となり、新作にもかかわらず市場価値が高騰したのは記憶に新しいところです。
5.ヨットマスター
参考価格:2,244,000円
ロレックスの人気モデルの一つであるヨットマスターは、スポーティーなシーンで使える堅牢さを備えつつ、ドレスウォッチとしても人の目を惹く洗練されたデザインが特徴的です。
開発コンセプトはまさに「ヨットクルージングでバカンスを楽しむ富裕層」で、アウトドアアクティビティなどタフな使い方もできれば、ラグジュアリーな高級感を演出するのにも最適です。
さまざまなシーンで使える汎用性と機能性・実用性の高さに加え、1997年にはシリーズ展開を拡大し、さらにバリエーションを増やしました。
派手でも地味でもない「ちょうどいい塩梅」のデザイン性は、あらゆる世代・年代のニーズに応え、人気を集めてきました。
その結果、高くて安定的な市場価値を持つモデルとして確立されたのです。
6.デイデイト
参考価格:3,876,000円
第34代アメリカ合衆国大統領であるアイゼンハワーに贈られたこともあるデイデイトは、ロレックスの中でも最上級に位置する、高級素材にこだわって作られているラグジュアリーなモデルです。
ブレスレットにはプラチナやゴールドといった希少な貴金属が使われ、常に最新の機構が採用されるのが特徴。
クラスプは継ぎ目が見えないコンシールドタイプで、通称「プレジデント(大統領)ブレスレット」と呼ばれています。
2013年からは、レザーストラップを採用したカラフルなモデルがラインナップされ、いっそう表情豊かなシリーズとなりました。
最高級モデルだけあり資産価値は高く、2022年には金の高騰に伴いデイデイトの価値も高騰。
2023年には公式でデイデイトの大幅な価格改定(値上げ)があったこともあり、デイデイトの資産価値は今後も高まっていくことが予想されます。
7.デイトジャスト
参考価格:2,305,200円
堅牢な防水ケース(オイスターケース)、自動巻き機構(パーペチュアル)、日付の表示(デイトジャスト)。
ロレックスの根幹ともいえるこの三大発明をすべて搭載したモデルが「デイトジャスト」です。
デイトジャストはスポーティなデザインからドレスウォッチまでバリエーションが豊富で、インデックスの素材やベゼルの仕様、ケースやブレスレットの素材もさまざま。
デイトジャスト用に開発されたジュビリーブレスレットや、ドレッシーな印象のフルーテッドベゼルなど、フォーマルな場で採用しやすいゴージャスなデザインが取り入れられています。
レディースも展開していることから幅広い層から人気があり、さらに一貫されているドレスコードから「ロレックスといえばデイトジャスト」とイメージする人も多いでしょう。
こうした理由からデイトジャストは資産価値が変動しにくく、安定的な傾向があります。
さらに2021年に新たにラインナップされた「パームモチーフ」と「フルーテッドモチーフ」の文字盤デザインは絶大な人気を博しており、デイトジャストの人気と相場を下支えてしています。
8.レディ デイトジャスト
参考価格:1,785,000円
1957年に産声をあげたレディ デイトジャストは、発表されてから半世紀を超えるロングセラーモデルで、レディースモデルの中でも絶大な人気を誇っています。
人気の理由は、時代や流行に左右されない洗練されたラグジュアリーなデザイン。
まるでブレスレットを身につけているようなエレガントさで、世代を問わず多くの女性からの支持を獲得しました。
文字盤のデザインはラインナップが豊富で、多彩なカラーリングが楽しめるほか、ダイヤモンドやルビーなどの宝石があしらわれているのも人気の理由です。
レディ デイトジャストの中でも、素材としてイエローゴールドやピンクゴールドなどの貴金属が採用されているモデルはとりわけ資産価値が高く、市場の変動に影響を受けにくい傾向があります。
9.スカイドゥエラー
参考価格:3,855,200円
「世界を旅する旅行者のために」をコンセプトに2012年に発表されたスカイドゥエラーは、ロレックス史上最高と評されるほど繊細で複雑な機構を持っているのが特徴です。
10を超える特許技術を採用して作られており、特にGMT(複数の国の時刻を同時に表示する)機能とアニュアルカレンダー(年次カレンダー)は、市場から高い評価を受けました。
中でも金無垢モデルなど、生産量・流通量ともに少ないモデルは、希少性や金の高騰と相まって、優れた資産価値に期待できるでしょう。
コンプリケーションモデルでありながら、防水性、耐蝕性など高い実用性を実現しているのもスカイドゥエラーの魅力です。
10.エクスプローラー1
参考価格:2,805,000円
ロレックスの中でも特にシンプルなデザインのエクスプローラー1は、カジュアルシーンからビジネスシーンまで幅広く使えるのが魅力です。
シンプルなのでどのような服装にも合わせやすく、オンオフを問わずに使える汎用性の高いモデルです。
機能性もシンプルで、ベゼルにもブレスレットにも文字盤にも余分な装飾がありません。
普遍的な人気と需要が見込めるエクスプローラー1は、資産価値も安定傾向にあります。
1953年に発表されて以来、半世紀以上にも渡り基本的なデザインと機能性が一貫されているのも、資産としての価値を読む上で重要な指標です。
ロレックスの資産価値が高い時計を選ぶ時の3つのポイントを紹介
資産価値が高い時計を選ぶには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
ここでは、ロレックスの資産価値が高い時計を選ぶ上で大切な3つのポイントについて解説します。
ポイント1.素材で選ぶ
高いジェムセッティング技術を持つロレックスのラインナップには、ダイヤモンドやサファイア、ルビーなどの宝石があしらわれているものが少なくありません。
希少価値が高い宝石は時代や景気などに価値が左右されにくく、資産価値が安定しているメリットがあります。
18金やプラチナなどの純度が高い貴金属も同様で、市場価値が安定しており価値が下がりにくい傾向があります。
特に近年はゴールドの価値が高騰している背景もあり、優秀な投資対象として改めて投資家たちの注目の的に。
さらににロレックスは、時計の生産に使用するゴールド素材を自社で製造できる唯一の時計メーカーであり、スイスでもっとも大きなゴールド加工企業でもあります。
時計の素材に宝石類や18金をふんだんに採用できるのが、ロレックスの特色であり強みなのです。
資産価値が高い時計を選ぶ際は、宝石類や希少な貴金属など「どんな素材が採用されているか」に注目してみるといいでしょう。
ポイント2.希少性で選ぶ
世界的に人気のあるロレックスは、需要に対し供給が追い付いていない状況が続いています。そのため、現行モデルでさえ定価で購入するのが難しいといわれるほど。
特に近年は新型コロナウィルスの影響により、ロレックスの生産が中止になる事態に陥ったのは記憶に新しいところです。
さらに物価高などの経済的事情や時代背景も相まって、ロレックスの資産価値が急騰しました。
中でもとりわけ生産年数が短かったり、生産数が少なかったりする希少モデルは、時間の経過とともに資産価値が高まりやすい傾向があり、高値で取引されています。
レアなモデルほど将来的に資産価値が上がる可能性が高いですが、一方で入手が困難という課題もあります。
ポイント3.人気で選ぶ
ロレックスの時計はどのモデルも人気が高く、世界的に需要があります。
特にデイトナやサブマリーナ、GMTマスターといったロレックスを代表する人気モデルは普遍的な需要があるため、資産価値が下がりにくく安定的なのが魅力です。
値崩れなどのリスクをできるだけ軽減する上で、需要の高い人気モデルを選ぶ視点は重要です。
素材、希少性、人気の3つの視点から、予算や好みに合うモデルを厳選しましょう。
ロレックスの資産価値が高いモデルを購入する方法はある?
先述した通り、ロレックスは世界中の巨大なマーケットにおける需要に供給が追い付いていない状況が続いており、近年は公式による値上げが繰り返されています。
既に定価で購入すること自体が難しく、欲しいモデルを入手するために数ヶ月もの時間を費やして根気強く正規店を巡ったり通ったりする「ロレックスマラソン」というワードが誕生するほど。
VIPや得意客でもなければロレックス公式店舗での購入が難しいのが現状で、そのためロレックスの時計が欲しい人は自ずと中古市場へと流れます。
こうして中古市場の拡大に伴い中古のロレックスの時計への需要が高まり、資産価値も上がってきているのが現状です。
公式店舗での購入が困難を極める状況の中、ロレックスの時計を安全かつ安心して購入するのにおすすめなのが、ブランド買取店での購入です。
ギャラリーレアでは、世界的に人気のあるモデルから希少価値の高いレアモデルまで、ロレックスの時計を幅広く取り揃えております。
また、ロレックスをご購入にお客様には、商品のランクに関係なくすべての時計に「時計保証」を設けております。
ご使用時のムーブメントの不具合などの自然故障は、期間内であれば無償で修理いたします。
ご購入後のメンテナンスやアドバイスまで、お客様を全力でサポートいたしますので、安心してご利用ください。
商品のご相談については、フリーダイヤルにて10:00~19:00まで、メールは24時間対応しております。
ギャラリーレア公式通販サイト
ロレックスの資産価値ランキングについてまとめ
まとめ
- ロレックスはそもそも定価で買うのが難しい
- ロレックスの資産価値は「素材」「希少性」「人気」で決まる
- 資産価値が高いロレックスの購入にはギャラリーレアがおすすめ
既に定価での購入をはじめ、正規店での購入すら難しくなっているロレックス。
品薄に続き値上げが繰り返されている現状は、ロレックスの普遍的な人気をありのままに表しているようです。
ギャラリーレアでは、ロレックスの定番モデルからレアモデルまで、幅広いラインナップを取り揃えております。
正規店での購入が難しい希少なモデルを取り扱うことも。
ロレックスの時計をお求めの方は、ぜひギャラリーレア公式通販サイトをご覧ください。
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