ロレックスは誰もが一度は聞いたことがある時計ブランドです。
ですがなぜ人気なのか、深く理解している人は少ないでしょう。
そこでロレックス初心者でもわかりやすいように、ロレックスについてまとめました。
歴史から造りまでこの記事を読めば大枠は理解していただけます。おすすめモデルも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
ロレックスはなぜ人気?5つの理由を解説!
ロレックスには、他の時計ブランドにはない特徴があります。
世界中で愛されるようになった5つの理由を順に解説していきます。
理由1:上品かつ高品質
近年のロレックスの時計にはグリーンのタグが付いており、“Superlative Chronometer”(高精度クロノメーター)であることが示されています。
このCOSCは時計のムーブメントに関する認定ですが、ロレックスはデザインも他とは比べられない技術で作られています。
新作が発表されるたびに、驚かされる時計ブランドはロレックスぐらいでしょう。それは顧客からの信頼を失わないためのブランド努力です。
それゆえにロレックスは限られた人しか持つことができず、上品なブランドイメージを保ち続けているのです。
理由2:希少性がある
ロレックスの正規店に何度も通う「ロレックスマラソン」という言葉があります。実際、毎日のようにロレックスに通う人もいるみたいです。
そこまでしても、なかなか手に入らないのがロレックスの時計です。
ロレックスは転売などを避けるためにこういった方針で販売されているようで、正規店で購入できただけでも「すごい!」と言われます。
そんな希少性の高さもロレックスが人気の理由のひとつでしょう。
理由3:資産性が高い
ロレックスの時計はとても高価ですが、近年は価値が上がり続けています。
数年前は30万円で買えたモデルが、今では120万円になったり、中古市場に出すと定価より高値で買い取ってくれるモデルもあります。
時計自体は高品質で傷もつきにくく、何十年も前のモデルだろうと買い取ってくれます。
動かなくなった時計でも正規店に持っていくとオーバーホールをしてもらえるサービスもあり、持ち続けられる資産として購入する方もいらっしゃいます。
理由4:芸能人などが着用
テレビに出ている芸能人の方がロレックスをつけていることがよくあります。
他にもスポーツ選手など、いわゆる成功者の方がよく身に着けているのがロレックスです。
目標とする人がつけていると真似して購入したくなりますよね。
なのでロレックスは働く男性の中では成功者の時計というイメージを持たれています。
理由5:知名度が高い
おそらく時計ブランドの中ではトップの知名度を誇るのがロレックスです。
上記にも書いたように有名人が着用していることも理由のひとつでしょう。
日本では腕時計といえばロレックスとですが、それは世界中でも同じです。
そもそもロレックスとはスイスのブランドですが、どこの国に行ってもその名前は知られています。
ロレックスとはそもそもどんなブランドなのか?
ロレックスが人気の理由をいくつか紹介しました。ですが、そもそもロレックスとはどんなブランドなのか?その歴史や創業者の思いなどを解説します。
ロレックスの歴史はどれくらい長い?
ロレックスは1905年に設立され、今年(2024年)で創業119年を迎えました。
ロレックスはこの長い歴史の中で、その卓越な技術により3回も時計業界に激震を走らせました。
まずは、1926年に発表された世界初の防水腕時計の「オイスター」です。
そして2度目は、1933年に発表された世界初の自動巻機構の「パーペチュアル」。
最後は1945年に発売された日付表示付きの初の自動巻時計「デイトジャスト」です。
これらの発明により、ロレックスはこの時計業界での高い地位を手にし、現在もトップに君臨しているのです。
ロレックスを創業した人は誰?
ロレックスの創業者はドイツの実業家「ハンス・ウイルスドルフ」。
彼は1905年に24歳ながら、時計専門の商社「ウイルスドルフ&デイビス社」を創立しました。
当時はロレックスという名ではなく、1908年に正式に「Rolex」という名前になりました。その後、1919年に時計製造で世界的に有名なジュネーブに本社を移転しました。
ロレックスはどこの国で発祥した?
ロレックスの発祥の地はイギリスのロンドンです。
ですが、本格的に時計の製造に力を入れ始めたのはスイスのジュネーブに移転してからになります。
それまでは時計の販売をおこなっていただけでした。なのでロレックスの代表的なモデルはすべてスイスで広がり、その後世界中で販売されています。
ロレックスの種類や特徴とは?
単にロレックスといっても様々なモデルがあります。
素材が違っていたり、同じ素材でも文字盤の色が違っていたりします。そこで、主に2つの種類と特徴をご紹介します。
ロレックスの種類は何があるの?
ロレックスには大きく分けて「スポーツモデル」と「ドレスモデル」の2つの種類があります。
ロレックスはデイトナやサブマリーナーなど、時計としての機能以外に機能を持っている時計があり、これらはスポーツモデルとされフォーマルな場には適していません。
それに比べ、シンプルでギラついていないオイスターパーペチュアルなどがスーツなどに合わせるドレスモデルとされています。
ロレックスのスポーツモデルの特徴とは?
スポーツモデルの特徴はドレスモデルに比べ、入手が困難であり価格も高くなっています。
デイトナやサブマリーナーは時計の中でも外径が大きく、腕に載せた際にとても主張が激しく感じます。
ブレスレットは「オイスターフレックス」や「ジュビリー」など実用性やデザインが良いものが販売されています。
時計のバリエーションはスポーツモデルのほうがたくさんあるので、好みの時計の見つけやすさはスポーツモデルかと思います。
ロレックスのドレスモデルの特徴とは?
ドレスウォッチの特徴はデザインもシンプルで、価格もロレックスの中では安価なモデルになっています。
それにロレックスのドレスウォッチは少し特殊で、通常のドレスウォッチは革ベルトがオーソドックスです。
ですがロレックスは、ステンレスやホワイトゴールドが使われたブレスレットでもドレスウォッチとして扱われています。
貴金属がスーツの袖から見えると、とても輝いてきれいに見えます。
【スポーツモデル】ロレックス初心者におすすめ5選
ロレックスのスポーツモデルには様々な種類があります。中にはクロノグラフや防水モデルなど、便利な機能を搭載したモデルもありますので、1つずつなぜおすすめなのか解説します。
サブマリーナー
こちらはダイバー向けに製作された時計「サブマリーナー」です。
1953年に発表されたモデルですが、当時と比べ現行モデルは様々な改良がされ、とても人気のモデルになります。定価は約120万円ほどで年々値上げされ高くなっています。
ダイバーウォッチと言っても、実際につけているのは普通のサラリーマンがほとんどです。
手洗いの際に外す必要もなく見た目も黒でシンプルなため、万人受けして実用的なので初心者の方におすすめです。
コスモグラフデイトナ
ロレックスと言えばこのプロのカーレーサー向けに作られた「コスモグラフデイトナ」です。
名前の由来はアメリカの耐久レース「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」からきています。
ロレックスの中で最も人気のモデルで、資産価値・技術・デザインのどれも最高峰といわれています。
デイトナを買うために何度も正規店に通うことを「デイトナマラソン」といいます。
それほど正規店の購入は難しく、初心者の方が購入するには並行輸入店が無難かと思います。
ステンレス・ホワイトゴールド・金無垢・プラチナと種類も豊富で、どんなモデルを選んでも人の目を引く魅力があります。
GMTマスター
こちらはパイロット向けに製作された「GMTマスター」です。
1955年に発表され、今もなお人気を誇るモデルになります。
このGMTマスターは2つのタイムゾーンの時刻を同時に確認できるため、国をまたいでお仕事をされている方に適しています。
GMTマスターは単色でシンプルですが、その後1982年に発表された「GMTマスター2」はベゼルが2色に分かれていて3つのタイムゾーンに対応しています。
カラーのモデルが欲しい方はこちらのGMTマスター2のペプシやバットマンと呼ばれるモデルがおすすめです。
シードゥエラー
こちらはサブマリーナーの上位モデルに位置する「シードゥエラー」です。
価格は約150〜200万円ほどで、見た目はサブマリーナーとよく似ています。見分け方は日付の拡大鏡とベゼルのメモリがわかりやすいかと思います。
機能としてはより高い防水性能を持ち、サブマリーナーが約300mなのに対し、現行モデルは約1220mもの深さまで耐えることができます。
素材はステンレスですが、黒とシルバーのモデルの他に金と黒のモデルも販売されています。
ヨットマスター
ヨットレースからインスピレーションを受けて1992年に作られた「ヨットマスター」です。
名前の通り、ヨットレースでも使えるように堅牢性が高く防水機能が備えられています。時計の機構は複雑なものではなく、3針と日付表示のみになっています。
その後2007年に発表された「ヨットマスター2」では世界初のレガッタ・クロノグラフ機能(カウントダウン機能)が搭載されました。
ヨットマスターの素材はステンレスとプラチナを合わせた「ロレジウム」が一番人気です。
その他にもエバーローズゴールドやチョコレート文字盤など、ヨットマスターならではのデザインもありますので、ぜひ一度手にとってみてください。
【ドレスモデル】ロレックス初心者におすすめ5選
続いてドレスモデルの紹介をしていきます。スポーツモデルと比べると、シンプルすぎると感じられるかもしれませんが、どれも素晴らしい高品質の時計ですのでぜひご検討してみてください。
デイトジャスト
ロレックスの中でも王道モデルの「デイトジャスト」です。
上記にて解説したロレックスの3つの発明「オイスター」「パーペチュアル」「デイトジャスト」のすべてを搭載しています。
ジュビリーブレスとの相性が抜群で、フルーテッドベゼルにジュビリーブレスのモデルが王道です。
サイズも31.36.41mmが販売されていますので、ご自身の手首に合わせたモデルを選ぶことができます。
1945年に発表されてからデザインが大きく変わっていないので、ヴィンテージモデルもおすすめです。
デイデイト
デイトジャストの上位モデルとして発表されたのが「デイデイト」です。
近年のロレックスは最新技術をまずデイトデイトに使っていると言われています。素材の鍛造や切削などが他のモデルに比べてレベルが違います。
ステンレスやコンビのモデルを作っていないことから他のモデルとは違う扱いであることがわかります。
また、ブレスレットをみても専用のプレジデントブレスレットが採用されています。その鏡面仕上げはどの時計ブランドと比べても圧巻です。
曜日の字体も1つずつバランスを考えて書かれているので、どんなときでも美しい見た目を保っています。
オイスターパーペチュアル
ロレックスの原点とも言えるシンプルな時計「オイスターパーペチュアル」です。
ロレックスの入門編として紹介される時計ですが、実用性が高く場所を選ばずつけることができます。見た目はシンプルですが、オイスターケースで防水性能が有り、パーペチュアル機能を搭載しています。
黒のオイスターパーペチュアルをよく目にしますが、カラー展開も豊富で、ロレックスには珍しい色も販売されています。
値段もリーズナブルで予算を抑えてロレックスを購入したいという方におすすめです。
サイズは28.31.34.36.44mmと女性向けのサイズもあります。男女ペアでつけていたらとてもおしゃれですね。
スカイドゥエラー
各地を飛び回るジェットセッター向けに作られたのが「スカイドゥエラー」です。
見た目も特殊でロレックスには珍しいコンプリケーションウォッチのひとつです。通常コンプリケーションモデルは通常使いするには気を使うほど繊細な時計です。
そんなもはや芸術品に近しいコンプリケーションモデルを実用性の高い時計に仕上げたのがロレックスのすごいところです。他のブランドにはスカイドゥエラーの代わりになる時計はないでしょう。
チェリーニ
ロレックスの中で革製ベルトを唯一使用している「チェリーニ」です。
スーツと合わせた際の見た目を重視し、防水性能を無視して薄型ケースを採用しています。
ロレックスらしくないといえばそうですが、ラグジュアリーでおしゃれな印象を受けます。
現行モデルは売られていなく、もう中古市場でしか手に入らないというのもレアでいいですね。
後継として現行モデルでは「1908」が近いデザインになっています。
ドレスウォッチは革ベルトしか認めないという方もいらっしゃいますが、ロレックスにも革ベルトはあります。ぜひギャラリーレア 公式通販サイトでご覧ください。
【初心者必見】ロレックスの購入前に知っておくべき基本を解説!
初心者がロレックスを購入前に知っておくべき情報をまとめました。購入前にこちらのチェックをお忘れなく。
ロレックスの時計の驚きの精密性
ロレックスの時計は、現行モデルは必ず日差±2秒の精度を保つために厳重な審査をしています。
これはスイス公認クロノメーター検定協会(COSC)の規約よりも厳しく、ロレックスの独自基準です。
機械式時計の中でも群を抜いて精密な時計であることは知っておいていただきたいです。
ロレックスの時計の防水性について
ロレックスはオイスターケースを多くのモデルに採用しているので防水性はあります。
日常生活での手洗いレベルでは気にする必要はありません。
ですが中にはチェリーニなど防水性能が低いモデルもありますので、購入の際は確認をお忘れなく。
ロレックスの時計のメンテナンス方法
ロレックスには正規店がメンテナンスをしてくれるアフターサービスがあります。
ロレックスの時計を長く使用するにはこのオーバホールと言われる修理が必要ですが、民間企業でも受け付けている場合があります。
3~4年に1回のオーバーホールが推奨されています。
ロレックスの主な購入方法は?
ロレックスの主な購入方法は2つあります。正規店での購入か、並行輸入店などで中古品の購入です。
正規店で購入する
まずは正規店で購入する方法になります。正規店のメリットは定価で購入できることです。
ですが、欲しいと言ってすぐ買えるものではなく人気モデルは2年通っても出してもらえないこともあります。
正規店での購入を考えている方は心構えが必要でしょう。
中古品で購入する
おすすめするのは中古品での購入です。中古品で購入するとプレミア価格となってしまいますが、そもそもロレックスは資産価値が落ちにくいことが人気の理由の1つです。
中古品で購入しようが、価値が落ちる心配はいりません。
欲しいモデルをすぐに購入できるので、時間をかけたくない人は中古品での購入をおすすめします。
ただ、ロレックスの偽物が多く出回っていますので、鑑定士がきちんと鑑定している店舗を選ばなければいけません。
その点、ギャラリーレアは鑑定士がしっかり鑑定をしていますので、通販でも安心してご利用いただけます。
ロレックス初心者が知っておきたい基礎知識まとめ
まとめ
- ロレックスは資産性・技術・デザインどの点を見ても業界最高峰
- ロレックスにはスポーツモデルとドレスモデルがある
- 正規店での購入は難しく、2次流通での購入が推奨される。
今回はロレックスをあまり知らない初心者の方へ向けて紹介させていただきました。
時計は実際に見なければ感じられない部分があるかと思います。
正規店では実物を出していただけない場合もありますので、まずは中古品を扱っている店舗に訪れて実際に触ってみてください。
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