ロレックスは誰しもが一度は耳にしたことがあるほどラグジュアリーながらも実用的な憧れブランドの筆頭です。
ロレックスの時計はどれも高品質で抜群の知名度・機能性を誇ることから、多くの方に人気があります。
新品で購入し、数年間使ったとしても少なくとも定価の6割以上で売却できるロレックス。
1本数百万円~1億円以上するものもあり、なぜこんなに高いのか、原価はいくらなのか知りたい人も多いはず。
そこで、この記事ではロレックスの原価や定価が高額な理由などについて詳しく解説します。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内11の店舗を統括している。
目次
ロレックスの原価はいくら?
ロレックスの原価はいくらなのでしょうか?
この章では、ロレックスの原価について詳しく解説します。
ロレックスの原価は一般には公開されていない
ロレックスの原価について、メーカーが公式に発表しているわけではありません。
つまり、「ロレックスの原価がいくらなのか」についての本題ですが、明確な金額は分からないのが現状です。
一般的に、ハイブランドと呼ばれる高級時計の原価率は15%ほどと言われています。
つまり、定価が約119万円と高級時計があるとすると、原価は約17万8,500円前後であると考えられます。
もちろん、メーカーは定価から原価を差し引いた分が利益になるわけではありません。
販売費用や人件費などの費用が別途かかってきます。
ですが、高級時計の原価率は比較的低く、利益が得やすい構造となっているのです。
ロレックスの原価を推測する方法は?
先述した通り、ロレックスの原価を調べる方法などはありません。
ですが、定価と比べると減価はかなり低くなっている可能性が高いです。
そもそも、原価率とは商品の販売価格に対する減価の割合です。
減価は売上に直接かかった費用であり、何が原価に含まれるのかはメーカーや業種によってもさまざま。
一般的には、仕入れ原価率(生地・縫製・付属・加工・輸送)など、実際に商品を作る過程で必要な経費を全て含みます。
また、ロレックスの時計には、ステンレススチールやチタン、ゴールド、プラチナなどの多種多様な素材が使われています。
使用している素材によっても原価は大きく異なります。
価値の高いゴールドやプラチナを使用している場合、その分だけ原価が高くなる仕組みです。
その他、電池式や機械式かによっても原価率が異なります。
電池式の場合、機械式と比べると構造は比較的シンプルなものになっているため、原価率はその分低くなります。
そもそもロレックスはどんなブランド?
ロレックスは、スイスの高級腕時計ブランドです。
1905年にイギリスで創業した高級時計メーカーで、最高品質の原料を用いて卓越した技術により、細部まで丁寧に製造されています。
1914年にイギリスのキュー天文台からも認められ、高精度時計の代名詞として世界中で人気が沸騰しました。
ロレックスを誇る上で欠かせない以下の三大発明は、ブランドだけでなく時計業界の製造技術を飛躍させ、比類なき存在へと変貌を遂げました。
- オイスターケース:ロレックスが1926年に考案し、特許を取得した世界初の腕時計用防水ケース
- パーペチュアル:ロレックスが開発した自動巻き機構
- デイトジャスト:文字盤に付いた小窓に日付を表示する機能
ロレックス定価が高額なのはなぜ?原価以外の付加価値は?
高い人気を誇るロレックスですが、定価が高額なのはなぜでしょうか?
ここからは、ロレックスの時計が高額な理由を紹介します。
1.ブランドのネームバリューがある
ロレックスは、「高級時計ならロレックス」と言っても過言ではないほどの圧倒的なネームバリューがあります。
ただブランドのネームバリューが高いだけでなく、ネームバリューが高いのには理由があります。
ロレックスの時計はどれも完成度が高く、長く使っても飽きないデザインなのが特徴です。
ブランド時計は、それを所有しているという事実そのものがステータスになるため、少し定価を高くしても購入したいという人は多いです。
例えば、全く同じ素材、同じ機能が搭載していても、ロレックスというわけで定価が高くても欲しい人はいます。
逆に、どれだけ優れた技術で作られたとしても、誰も知らないようなブランドだと高い価値を付けて売るのは難しいです。
高級時計は数多くありますが、ロレックスほど高い信頼と知名度を誇るグランドは他にありません。
2.高性能な部品が使われている
ロレックスの時計には、全て高性能な部品が使われています。
例えば、ステンレススチールを使用した時計は、904Lと言われる最上級のものしか使わないという徹底ぶりです。
904Lは耐久性や耐蝕性に優れたスーパーステンレス。
本来は化学装置の材料に使用される素材であり、強い酸やアルカリに侵されにくいという特徴があります。
また、ロレックスはローズゴールドに少量のプラチナを加えた「エバーローズゴールド」を開発し、経年劣化による色の変色を防いでいます。
ほんの少しの違いであっても、トップブランドとしての姿勢、素材へのこだわりが伺えるでしょう。
時計に使われる針やインデックスは全てゴールド製です。
そのため腐食に強いのはもちろん、帯磁性にも優れています。
その他、リューズ・チューブやムーブメントなど、こだわりが詰まっている高級時計です。
これにより、ロレックスの定価が高くなっているのです。
3.人件費や運送費などのコストがかかっている
ロレックスに限ったことではないですが、時計の製造には必ず人件費や運送費などのコストがかかります。
近年、人件費や輸入費の上昇、円安の影響を受けて、人件費や運送費が高騰しています。
これにより、ロレックスの定価も上がっているのです。
また、ロレックス時計を製造しても、販売するためには販管費や広告費などもかかります。
その結果、ロレックスのような高級時計は定価が高くなってしまいがちなのです。
生産ロット数が大きければその分1本分の原価はもちろん、その他経費も小さくなります。
逆に、生産ロット数が少ない希少性の高いロレックスは、原価が高くなってしまうのです。
4.アフターサービス保証がある
ロレックスは耐久性が高い製品ですが、長期間使い続けているとそれに伴って外観の変化や性能不具合が出ることも珍しくありません。
ロレックスでは、本物の時計であれば保証期間にかかわらず、修理やメンテナンスに応じてもらえます。
保証書がなくてもOKです。
ロレックスに在籍する時計技師が責任を持って一から組み直してくれるので、もしもの時でも安心です。
修理して長く使えるうえに、将来売りに出したとしても買った時と同程度かそれ以上の金額が戻ってくると考えると、これほどコストパフォーマンスに優れた時計はないとも言えます。
オーバーホール後に国際保証も付くなど、アフターサービスが充実しているのも原価が高い理由です。
5.全て手作りで生産数が少ないから
ロレックスは全ての製品が機械生産ではなく、一つ一つ職人が手作業で製造しています。
そのため、大量生産をすることはできません。
ロレックスの人気は日本だけでなく、世界中に愛好家がいます。
コレクションをしている富裕層も多いです。
職人が手作りをするというスタンスは長年変わっておらず、今後もそのスタンスを変えることはないでしょう。
また、市場価値を落とさないために定価の新品は流通量を抑えているとも言われています。
そのため、今後も生産数が格段に上がることはなく、定価での入手も困難だからこそ、値段も高くなるのです。
逆に、生産数が多くなれば、その分価値が薄れてしまうため、ロレックス全体の価値も低くなってしまうでしょう。
ロレックスの原価についてまとめ
まとめ
- ロレックスの原価は一般には公開されていない
- ロレックスは、スイスの高級腕時計ブランドで細部まで丁寧に製造されている
- ロレックス定価が高額な理由は「ブランドのネームバリューがある」「高性能な部品が使われている」「人件費や運送費などのコストがかかっている」など
この記事ではロレックスの原価や定価が高額な理由などについて詳しく紹介してきました。
ロレックスは流通量が少なく、需要が高い高級時計です。
この強い需要は、市場価値が安定し、時計の資産価値が維持しやすく、多くの資産家も所有しています。
新品が入手困難で、中古品に手を伸ばす人は増えており、中古市場でも値段が高くなっています。
正規店で購入できないなら、中古販売店の購入をも検討してみてください。
ギャラリーレアでは2024年3月時点で250件以上のロレックスを取り扱っています。
中には新品の状態の時計も販売していますので、気になる人はサイトを覗いてみてください。
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