ロレックスの購入を求めて正規店を巡り歩く「ロレックスマラソン」という言葉が定着するほど、近年はロレックスの在庫が少なく手に入れにくくなっています。
一方で、2023年初頭にはXにて、ロレックスの元店員を名乗る人物によりロレックスの在庫状況が暴露され話題になりました。
その投稿により、実はロレックスは店舗の裏側にたくさんの在庫を隠し持っていたのではないかと思われるような情報が拡散されたのです。
今回は、SNSにおけるロレックスの暴露情報の真相について考察するとともに、ロレックスを安全に購入するおすすめの方法をご紹介します。
ロレックスマラソンをせずに正規のロレックスを購入したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
ロレックス元店員の暴露の噂は本当か?
ことの発端は2023年初頭、SNSのXにてロレックスの元店員を名乗る人物により、ロレックス正規店の在庫状況を暴露する内容が投稿されたことでした。
そちらの投稿では「ロレックスは在庫を十分に持っています」といった内容のメッセージとともに、ロレックスの大量の在庫を示す4枚の写真が提示されました。
併せて、ロレックス正規店の人間がロレックスの商品を古物商に横流ししていたり、現場のブラックな体質を告発していたりといった衝撃的な内容まで投稿され炎上。
投稿はすぐに拡散され、さまざまな憶測が飛び交いました。たとえば「ロレックスは売る客を選んでいる」「上客しか相手にしていない」「不正が横行している」といった具合です。
というのも、当時はまさにロレックスマラソンやデイトナマラソンといった言葉が流行している最中であり、実際にロレックス正規店で時計が買えないことを嘆く人が市場にあふれていたのです。
そんな折、「ロレックスは実は在庫を隠し持っている」という情報が拡散されれば、尾ひれがついたさまざまな噂が流れるもの。
この騒動に便乗し、ロレックスの暴露や告発(事実かどうかはともかく)を真似するアカウントもちらほら現れました。
さて、こちらの投稿が果たして事実なのかどうかは今もまだわかりません。なぜならロレックスは公式で声明を発表しておらず、誰かが何かしらの責任をとった様子も見られないからです。
いずれにしてもロレックスの購入が難しい状況は変わらないため、もしロレックスを購入したいと思っているのであれば、噂を鵜呑みにはしないものの「可能性としてはあり得る」ということを念頭に対策するのが賢明でしょう。
ロレックスを正規店で手に入れるのが難しいのはなぜ?理由は?
そもそもロレックスは、なぜ正規店での購入が難しいのでしょうか。
まずはロレックスを正規店で手に入れるのが難しくなってしまった原因について解説します。
1.生産数が少ないから
そもそもロレックスの時計は工場などで大量生産しているわけでなく、職人の手によって一つひとつていねいに作り上げられています。そのため、もともと大量に生産できる類ではありません。
それにも関わらずロレックスは、世界規模の大きな市場を持っています。
1本100万円以上の価格も珍しくないロレックスの時計ですが、一説によるとロレックスの時計は1日で2000本以上も売れているのだとか。
また、ロレックスの資産としての価値の高さに注目する投資家が増えるにつれ、ロレックス市場は愛好家以外の層にも広く開かれました。
とりわけロレックスのスポーツタイプはもともと品薄が顕著だったこともあり、近年は相場がいっそう高騰。
品質の高さにこだわるロレックスだからこそのブランド力ですが、一方で需要と供給のバランスにおける課題が、ロレックスの相場が高騰するにつれて表面化してきています。
2.需要と供給のバランスが崩れているから
世界中の経済状況に大きな影響を与えたコロナ禍も、ロレックスの生産状況を変えた一因です。
ロレックスの製造拠点であるスイスでは、コロナ禍の真っ最中である2020年の3月16日に緊急事態を宣言。ジュネーブ、ビエンヌ、クリシエにあるロレックスの主要工場は、1ヶ月以上もの長い期間に渡り稼働停止せざるを得ませんでした。
この出来事によりロレックスの流通量が激減し、需要に供給が追い付かなくなると、市場でのロレックスの価値が急騰し始めたのです。
もともと需要に供給が追い付いていなかったことに加え、コロナ禍による減産が追い打ちとなり、ロレックスの異常な高騰の決定打となりました。
3.転売が多いため対策が行われているから
- コスモグラフデイトナ(型番:116500LN / 126500LN)
- シードゥエラー(型番:126600)
- ディープシー(型番:136660)
- ディープシーチャレンジ(型番:126067)
- サブマリーナー(型番:124060)
- サブマリーナーデイト(型番:126610LN / 126610LV)
- GMTマスターⅡ(型番:126710BLNR / 126710BLRO / 126720VTNR)
- エクスプローラー36(型番:124270)
- エクスプローラー40(型番:224270)
- エクスプローラーⅡ(型番:226570)
- エアキング(型番:126900)
- ヨットマスター42(型番:226627)
ロレックスを正規店で購入するのが難しい理由として、ロレックスが転売対策を実施していることもあげられます。
近年のロレックスの相場高騰により、転売目的でロレックスの時計を購入しようとする人が急増しました。
そもそも愛好家のために手間と時間をかけながら精密な時計を製造しているロレックスです。ブランドを大切にするからこそ、転売に対策するのは意外なことではありません。
ロレックスは、日本国内における転売防止策として、2019年11月から商品の再購入を一定期間制限したり、購入時に顔写真付きの身分証明書の提示を義務づけたりといった措置を実施しています。
たとえば、指定されたモデルと同じモデルを5年間購入できなかったり、別のモデルでも対象となっているモデルは1年間購入できなかったり、対象となっているモデルを購入する際は顔写真入りの本人確認証が必要だったり──といった具合です。
冒頭の一覧は、規制対象に指定されているモデル群です。
なお、購入後に指定モデルが追加された場合は、購入時点での指定モデルが適用されますが、購入モデルがモデルチェンジを行った場合は従来モデルと現行モデルを同一モデルと、購入制限が適用されます(指定モデルから除外された場合は、通常通り購入できます)。
また、対象となるのはステンレスおよびチタン製で、金無垢やコンビモデルは対象外です。
こうした公式による転売防止措置もロレックス高騰の一因であり、正規店で時計を購入するハードルを引き上げる遠因といえるでしょう。
ロレックスを手に入れるコツを5つ紹介
正規店での購入が難しいロレックスの時計ですが、手に入れるためのいくつかのポイントがあります。
ここからは、ロレックスを手に入れる5つのコツをご紹介します。
ロレックスマラソンをする
ロレックスマラソンで実際にお目当ての時計を購入できる確率は高くありませんが、正規店の店員と顔なじみになっておいたり、入荷情報などを仕入れたりするには有効です。
とはいえ、やみくもにロレックスマラソンをしても時間をムダに使ってしまうので、自分なりにいくつかの目標や指標を立てておくといいでしょう。
たとえば土日祝はロレックスの店舗が混雑する可能性があります。まして長蛇の列ができていたなら、並ぶだけでも多くの時間を取られてしまうでしょう。
時計を購入できるかどうかもわからないのに、列に並ぶのに多くの時間を投じるのは現実的でないため、混雑しやすい土日祝のマラソンは避けるのが賢明です。
購入実績を作っておく
ロレックスで購入実績を作っておけば、店員との信頼関係が築かれ、お目当てのモデルを優先的に案内してもらえる可能性があります。
もちろん必ずしも優先的に案内してもらえるわけではありませんが、店員も人間ですから、コミュニケーションをとって友好的な関係を築いておけば、他では手に入らないような有益情報を教えてもらえるなんてこともないとはいえません。
また、購入実績を作っておくことで転売目的でないことを証明したり、自分の身分を明かしたりすることにもなるので、店員さんとの関係を作りやすくなるでしょう。
ただし先述したように、ロレックスは転売を防ぐために公式に購入制限を設けています。
購入実績を作ることでお目当てのモデルの購入に制限がかかってしまうことがないよう、お目当てのモデルが制限対象モデルに含まれていないかあらかじめしっかり確認しておきましょう。
転売目的ではないと示す
ロレックス正規店での購入実績を作っておけば、自分が優良顧客であることを店員に示しやすいでしょう。
中でも特に大切なのが「ロレックスに対する思いを表現すること」です。
「ロレックスが若い頃からのあこがれだった」
「ロレックスの機能美に惚れた」
「ロレックスが似合う自分でありたい」
転売目的でロレックスの購入を目論む人に、このようなパッションを持っている人は皆無でしょう。
転売防止のために購入制限すら実施しているロレックスです。店員とのコミュニケーションにおいて、自分が転売目的でないことをしっかりと示すことができれば、ロレックスの購入競争において少しは優位に立てるかもしれません。
身なりに気をつけておく
需要が供給を大きく上回り、さらには相場も高騰しているロレックス。
まして転売予防に力を入れて対策していますから、転売目的での購入を狙っていそうな人をふるいにかけるマニュアルがスタッフ間で共有されている可能性がゼロとも言い切れません。
少なくとも、正規店でロレックスを購入できる確率を少しでも高めたいなら、自分が転売目的でないことやロレックスのブランドに対し敬意を持っている旨を示すため、身なりに気を付けた方がいいでしょう。
無理に背伸びをする必要はありませんが、正規店に足を運ぶ際はできるだけフォーマルな格好で、自分がロレックスにふさわしい人間であることをアピールしたいところです。
店員と仲良くしておく
ロレックスマラソンを制するには、店員と仲良くなっておくことも欠かせません。
もちろん仲良くなったからといって必ずしも優遇してくれるわけではありませんが、有益な情報は仲のいい人に優先的に伝えてあげたいというのが人情です。
ロレックス正規店の店員と仲良くなっておけば、レアな情報を仕入れやすくなるだけでなく、いざという時に手を差し伸べてもらえる可能性も。
しばらくの間は、お目当てのロレックスを探すためというよりは、各店舗の店員との仲を深めるためにマラソンをする──くらいの意識でいるのがよさそうです。
ロレックスをどうしても手に入れたい人は中古もおすすめ!
コロナ禍、ロレックスの生産状況、需要と供給のバランスなど、ロレックスを正規販売店で購入するのが難しい原因についておわかりいただけたかと思います。
ロレックスマラソンを完走することなく、涙とともにリタイアした方も多いでしょう。
市場価格は高騰しているし、そもそも手に入れること自体が難しくなっているけれど、それでも「どうでもロレックスの時計が欲しい!」という方には、中古市場において信頼できる専門店を利用するのがおすすめです。
特に価格が高騰している2024年現在、N級品など偽物品などにさえ気を付ければ、中古市場はお目当てのモデルの入手にかなり期待できる市場です。
ギャラリーレアでは、ロレックスで人気の定番モデルからレアモデルまで、正規店でもなかなか買えない美品を幅広く取り扱っています。
お品物の細かいコンディションチェックや相場のご案内まで、お気軽にご相談ください。
また、ロレックスをご購入されたお客様には、商品のランクに関係なくすべての時計に「時計保証」をおつけしております。
ムーブメントの不具合などの自然故障は、期間内であれば無償で修理いたします。
ご購入後のメンテナンスやアドバイスまで、お客様を全力でサポートいたしますので安心してご利用ください。
なお、商品のご相談については、フリーダイヤルにて10:00~19:00まで、メールは24時間対応しております。
ギャラリーレア公式通販サイト
ロレックス元店員の暴露の噂は本当かについてまとめ
まとめ
- Xの暴露投稿の真偽は不明
- ロレックスを正規店で購入するのは難しい
- どうしても欲しいならギャラリーレアがおすすめ
Xにてロレックスの元店員を名乗る人物が投稿した、ロレックスの在庫状況の暴露は、その後公表された進展がないため真偽が不明です。
しかしいずれにせよ、正規店での購入が難しいロレックスの状況はこれからもしばらく続いていくでしょう。
中古市場においてもロレックスのモデルは日々価値が変動しており、今後いつまた急騰するかもわかりません。
ギャラリーレアでは、ロレックスの定番モデルからレアモデルまでさまざまなラインナップを取り揃えております。
ロレックスのご購入を検討している方は、ぜひ一度ギャラリーレア公式通販サイトをご覧ください。
■関連商品はこちら!
タイムゾーン店舗&オンラインストアご案内