ヌメ革は、ルイヴィトンのバッグのハンドル部分や財布に使用されており、取り入れるだけで高級感を与えてくれる素材です。
経年とともに見た目や風合いが変わる上質な素材ですが、定期的にお手入れをしないと気づかぬうちに変色したり、水に触れてシミが出来たりする恐れがあります。
ルイヴィトンのヌメ革製品を査定に出したとしても、商品の状態が悪ければ買取金額が下がってしまうため、日頃からブラッシングや防水対策を心掛けなければなりません。
とはいえ「ルイヴィトンのヌメ革ってどうやってお手入れするの?」「高く売るためにはどうしたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ルイヴィトンのヌメ革のお手入れ方法や修理方法、高く売るためのコツを詳しく解説しています。
この記事を読めば、細かなお手入れ方法が分かって商品の状態を美しく維持できるようになり、高価買取にもつながるため、ぜひ最後まで読んでみてください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内11の店舗を統括している。
目次
ルイヴィトンのヌメ革のお手入れ方法を5つ解説!
ルイヴィトンに使われいるヌメ革は、時間が経つにつれて独自の味わいと深みが増す素材です。
アイテム自体に高級感を与えてくれるだけでなく、繊維が細かく詰まっていて丈夫な素材であるため耐久性にも優れています。
しかし、表面に加工を施していない天然の牛革のため、すり傷や水に弱いのがデメリットです。
一度ダメージを負ってしまうと跡が残ってしまうため、定期的にお手入れをしなければなりません。
とはいえ、具体的なお手入れ方法が分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ルイヴィトンのヌメ革のお手入れ方法を5つ解説します。
ヌメ革を日光に当てる
全体の色ムラを目立ちにくくするために、ルイヴィトンのヌメ革は定期的に日光浴させましょう。
ヌメ革には「タンニン」と呼ばれる成分が含まれており、これが日光や紫外線に当たると自然と変色していきます。
革のため、使い込んでいくうちに色が変化して味わい深さは出てきますが、日光浴をしないと太陽が当たる部分とそうでない部分で色に差が出てしまいます。
見た目を美しく保てるよう、1ヶ月前後は部屋の窓際やベランダなど日光が程よく入る場所に置いておきましょう。
直射日光にヌメ革製品を置くと、数時間でかなり変色が進んでしまい余計見た目が悪くなってしまう可能性があるため、注意してください。
防水スプレーを使う
天然素材でできているルイヴィトンのヌメ革は、水に弱い性質を持っています。
後からシミが残らないように、あらかじめ防水スプレーをかけておきましょう。
とくに購入したばかりのヌメ革製品の場合、革に含まれている水や油分が十分に出ていない状態です。
表面をコーティングしてくれる水や油分が出ていない状態で雨や水にさらされると、シミになってしまい、消えないまま表面に残ってしまう恐れがあります。
防水スプレーをかけておけば、シミの原因となる水をしっかり弾いてくれるため、商品を長く愛用するためにも使いましょう。
防水スプレーを使用するときは、あらかじめ布で全体のホコリを軽く吹き、30㎝ほど離したところから全体にまんべんなく吹きかけてください。
一箇所だけに吹きかけてしまうと、スプレー自体がシミになってしまいます。
万が一、水に触れてしまったらドライヤーで乾かしたりせず、速やかに布でふき取って乾燥させてください。
シミの発生を防ぎ、綺麗な状態を保つためにも防水スプレーをかけておきましょう。
ホコリを毛先の柔らかいブラシで取り除く
ヌメ革の長く使うためにも、表面についているホコリや汚れを毛先の柔らかいブラシで取り除いておきましょう。
ヌメ革を含む革全般のお手入れにおいて、ブラッシングが最も重要なお手入れです。
ブラッシングをせずそのままの状態にしておくと、表面についたホコリが革表面の油分を吸収してしまい、ヌメ革全体が乾燥してしまいます。
乾燥すると次第に表面の繊維がこすれ合って、最終的にひび割れを引き起こす可能性があります。
油分や汗などの不純物をしっかり落とせるだけでなく、ヌメ革にツヤが出て見た目も美しくなるため、こまめにブラッシングをしてあげましょう。
革用ブラシには、馬毛や豚毛、化繊毛などがありますが、基本的に使うのは毛先が柔らかい馬毛のブラシが良いです。
ヌメ革のひび割れや乾燥を防止するためにも、本来は使用後に毎回ブラッシングをするのが望ましいですが、難しい場合は2~3週間に1回を目安に行いましょう。
デリケートクリームを塗る
ルイヴィトンのヌメ革に含まれる油分は使っていくうちにだんだんと抜けていくため、定期的にデリケートクリームで油分を補給していきましょう。
油分は抜けると、ヌメ革の表面は次第に乾燥していきます。
乾燥はひび割れの元でもあるため、デリケートクリームで少なくなっていた油分を新たに与えてあげるのが重要です。
乾燥を防ぐだけでなく、表面を保護してくれる効果があるため、空気中のホコリや汚れが付着しにくくなります。
塗るときはクロスにクリームをつけて、円を描くように優しく塗ってください。
1つ注意したい点は、油分をたくさん補給したいからといってクリームを多く塗りすぎてしまうことです。
ヌメ革にクリームを多く塗りすぎて油分過多になると、ヌメ革自体の美しいツヤが出なくなってしまいます。
塗る量としては、直径1㎝を目安にしましょう。
保管場所に注意する
ヌメ革製品は、直射日光が当たらない風通しの良い場所に保管しましょう。
直射日光が当たる場所に置くと、表面が酸化して色ムラが発生したり、乾燥してひび割れが起きたりしてしまいます。
また、ヌメ革を含む革製品は一度カビが出来ると綺麗に除去するのが難しいです。
カビ防止のためにも、適温で湿気のない場所に保管しましょう。
ヌメ革を長時間使わない場合は、可能な限り保存袋に入れて風通しの良い場所に保管してください。
保存袋は、購入時に付属されていたもので十分です。
ルイヴィトンのヌメ革を変色やシミから防止する方法は?
ルイヴィトンのヌメ革を変色やシミから防止するには、どのような方法があるのか解説します。
ヌメ革は破れにくくて丈夫な分、雨水や飲み物に濡れると変色し、深くシミが残ってしまうのが弱点です。
長年きれいな状態を保つためにも、変色やシミを未然に防げる方法を確認しておきましょう。
新品のヌメ革製品の場合は、使用前に日光に当てる
ルイヴィトンでヌメ革製品を購入したら、使用する前に日光に当てましょう。
日光に当てると、ヌメ革に含まれている油分が表面に染みて全体をコーティングしてくれます。
コーティングが施されることで革自体の強度も上がり、シミや汚れが付きにくくなるため、長く愛用するためにも行いましょう。
強度が上がるだけでなく、ツヤも出て美しい見た目が完成します。
日光に当てる期間は約一週間にし、一日おきに向きを変えるとバランス良く日焼けしてくれます。
防水スプレーをかける
シミから防止するには、防水スプレーを使用するのが最も良い対策です。
シミができる原因は「水分」であり、その水分を未然に防止できれば後々シミが残りにくくなります。
スプレーをかける前は、表面についたホコリを柔らかい布で取り除いてからにしましょう。
防水スプレー以外の対策として、雨の日や湿度の高い日は使用を控えるのもシミを防げる良い方法です。
雨の日や湿度が高い日にヌメ革を使用すると、気づかぬうちにヌメ革製品に雨水を触れさせてしまうため、できる限り使用を控えましょう。
そもそもルイヴィトンでヌメ革が使われているアイテムは何がある?
ルイヴィトンのアイテムの中で、ヌメ革が使われている主なアイテムを紹介します。
ノマドラインのバッグ
ルイヴィトンのノマドとは、表面に型押しやプリントがされていない牛革を使用したラインです。
「放牛」を意味しており、使い込むほど味出る上質なレザーとして、ルイヴィトンの財布や手帳、バッグに使用されています。
中でもノマドラインのバッグは、洗練されたデザインで持つだけで美しい印象を演出できるため、非常に人気があります。
ノマドバッグにはさまざまなデザインや大きさがありますが、A4書類や雑誌がしっかり入る「サック・プラ」は、通勤や通学に便利です。
シンプルながらも高級感のあるノマドラインのバッグは、経年変化を楽しめて長く愛用できます。
定番バッグのハンドルや底部分
ヌメ革が使用されているのは、ルイヴィトンの定番バッグである「ダミエ」や「モノグラム」のハンドルや底部分です。
ヌメ革を部分的に使うとバッグ全体にメリハリがついて、デザインが引き締り、より上品な印書うを与えてくれます。
また、他の素材より丈夫でひびが入りにくいヌメ革をバッグの底に使用すれば、耐久性も向上します。
ルイヴィトンのヌメ革のリペアや修理の方法
ここでは、ルイヴィトンのヌメ革のリペアや修理の方法を紹介します。
ヌメ革はデリケートな一面を持っており、傷や汚れがついたときに対処が遅れると跡が残ってしまいます。
トラブルに備えて、どんな修理方法があるかを事前に確認しておきましょう。
ルイヴィトン公式サービスを利用
ルイヴィトンのヌメ革を修理したい場合は、ブランド公式の修理サービスを使いましょう。
ルイヴィトンの公式修理サービスでは、金具やストラップの交換はもちろん、ファスナーの不具合やステッチの補修など、さまざまな要望に対応可能です。
パリのアトリエと同じ技術を持った職人が、現地のフランスから取り寄せた純正の部品を使って一つひとつ丁寧に修理してくれるため、修理の質も良く安心して任せられます。
修理受付は、全国のルイヴィトンストア(阪急梅田店、阪急メンズ店、LOUIS VUITTON DOVER STREET MARKET GINZA店、羽田空港店、成田空港店は除く)で承っています。
近くにルイヴィトンストアがない人は、配送による修理依頼がおすすめです。
簡単な修理であればその場で対応してくれるため、ぜひ一度ルイヴィトンの公式サービスを利用してみてください。
リペア・修理専門店の利用
ルイヴィトンの公式サービスだけでなく、リペア・修理専門店を利用するのも一つの方法です。
リペア・修理専門店は、公式サービスよりも修理費用が安くて短い期間で完了します。
ルイヴィトンのヌメ革がよく使われているハンドル部分の交換を例に、修理費用を比較してみましょう。
ハンドル交換でルイヴィトンの公式サービスを利用すると、修理費用は20,900円(税込)からとなります。
一方、リペア・修理専門店のハンドル交換の費用は9,900円(税込)からと、公式サービスよりも大幅に安いです。
できるだけ早く、手軽に安く修理したい方はリペア・修理専門店に行くのをおすすめします。
ただし、交換パーツは純正品ではなく類似品を使って修理するため、元々あった風合いや色合いが変わってしまう可能性があります。
純正品以外を使用したルイヴィトンのヌメ革製品は、買取をしてもらえないケースがあるため注意が必要です。
「使い古した後は、ブランド品買取専門店で高値で売りたい」と思っている方は、公式サービスを利用しましょう。
自分でリペアを実施(非推奨)
ルイヴィトンの公式サービスやリペア専門店に頼む以外に、自分でリペアをする方法があります。
簡単な修理であれば自分で道具を揃えて対応できるかもしれません。
しかし、知識がないまま自分でリペアをしてしまうと、かえって傷が付いてしまうなどのリスクも伴うため推奨できません。
リペアする前よりも状態が悪化してしまう恐れがあるため、ルイヴィトンのヌメ革製品を修理するなら公式サービスかリペア専門店に持っていきましょう。
ルイヴィトンのヌメ革が使われているアイテムを少しでも高く売るための方法は?
ルイヴィトンのヌメ革が使われているアイテムを少しでも高く売るための方法を3つ解説します。
1.なるべく綺麗な状態にしておく
ルイヴィトンのヌメ革製品を売り出す前に、なるべく綺麗な状態にしておきましょう。
傷んでいる状態でもブランドとしての価値はありますが、綺麗な状態にしておけば買取価格が高額になる可能性が高まります。
ブランド品買取専門店での査定では、ヌメ革の日焼けや質感、型崩れなど商品の状態を細かくチェックしていくため、査定前に軽くお手入れをしましょう。
ただし、念入りにお手入れをするとシミや型崩れを起こしてしまう可能性があるため、乾いた布で軽く表面を拭く程度が良いです。
臭いが気になる場合は、風通しの良い場所に置いて可能な限り取り除いておきましょう。
2.付属品を揃えておく
査定時には、ヌメ革製品の購入時に付いてきた外箱や保存袋、鍵、チャームなどの付属品を揃えておきましょう。
また、ルイヴィトンのヌメ革バッグには、手で持てるハンドバッグと肩にかけるショルダーバッグの2種類が存在します。
ショルダーバッグの場合、ストラップの有無でも査定額が大きく変わるため、ストラップを外して使っていた人は忘れずに持っていきましょう。
外箱や保存袋だけでなく、保証書があればさらに高価買取が期待できます。
3.複数の買取専門店で比較する
ルイヴィトンのヌメ革製品を高く売るには、複数の買取専門店で査定額を比較するのが重要です。
店舗ごとに査定基準や買取強化しているブランドは異なるため、一つの専門店だけで決めてしまうと他社の査定金額が分からずに損をしてしまう可能性があります。
「A社では5万円の買取額だったのに、B社では10万円で買い取ってくれる」といったケースも珍しくはありません。
また、特定のブランドを期間限定で買取強化している専門店もあります。
その期間に査定に出せば通常よりも高値で買取に出せるため、事前にホームページやSNSで確認しておくのをおすすめします。
長く愛用した大切なブランド品を少しでも高く買取に出すためにも、複数の買取専門店で査定額を比較して、最も良いと感じたところに持っていきましょう。
ルイヴィトンのヌメ革が使われているアイテムを高価買取してもらうのにおすすめの買取業者は?
ルイヴィトンのヌメ革が使われているアイテムを高価買取してもらうためには、ルイヴィトンの買取実績が豊富で、査定スキルが高いスタッフがいる買取業者を選びましょう。
しかし、買取業者は複数あるため「どこがいいのかわからない」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、老舗のブランド買取店の「ギャラリーレア」です。
ギャラリーレアは、これまでモノグラムやダミエなどの定番シリーズから限定品、流行品までの買取実績が多数あります。
過去には、他社で17万円だったルイヴィトンの「モノグラム ネヴァーフルMM M41178」を20万円で買取した実績もありますので、ぜひ一度ギャラリーレアにご相談ください。
また、査定スタッフは日々徹底した教育を受けています。
流行だけではなく、ルイヴィトンの最新の中古市場までを網羅しているため安心して査定をお任せください。
ルイヴィトンのヌメ革のお手入れについてまとめ
まとめ
- ルイヴィトンのヌメ革は丈夫で高級感のある素材だが、水に触れてしまうとシミが残ってしまう
- ルイヴィトンのヌメ革製品を綺麗に保つには、日光浴や防水スプレー、デリケートクリームなどを使って念入りなお手入れするのが重要である
- ヌメ革のシミや変色を防ぐために、雨の日の使用は避ける
- 査定に出す前に軽くお手入れをし、付属品をなるべく揃えた上で複数の買取業者に見積もってもらうと高額買取が期待できる
- ルイヴィトンのヌメ革を高価買取するなら、ギャラリーレアがおすすめ
ルイヴィトンのヌメ革は丈夫で耐久性が高い素材として知られていますが、一方で水に触れるとシミが残ってしまうといった弱点があります。
綺麗な状態を保つためにも、ブラッシングやデリケートクリーム、日光浴など定期的なお手入れが必要です。
また、ルイヴィトンのヌメ革にとって一番の大敵である水分から守るには、あらかじめ防水スプレーをかけておくと、万が一濡れた場合でもシミが残りにくくなります。
ルイヴィトンのヌメ革製品の買取金額は、商品の状態が大きく影響するため、日頃から念入りにケアをしておきましょう。
ギャラリーレアでは、ルイヴィトンのヌメ革を使ったアイテムを経験豊富なスタッフが丁寧に査定いたします。
店頭査定はもちろん、便利なLine・メール査定、スピードが自慢の電話査定など、お客様に合わせた査定方法で進めさせていただきます。
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